話が変わる上司との付き合い方は?指示がコロコロ変わる先輩・上司の対処法
上司の命令が毎回変わる、言うことが変わるせいで仕事ができない!ムカつく!そんな上司(部長、課長、社長)や先輩への対処法とは。
こんにちは、 えむ心理研究室の石割美奈子です。
忙しい職場ですと、どうしても上司の指示がコロコロ変わる状況は出てきてしまいますね。
しかし、何度もコロコロ変えられると部下としてもたまりません。
「まったく、いつもコロコロ言うことを変えるんだから…」
「指示に従うほうの気持ちを分かっているのかな?」
こんなふうに、どの指示に従えば良いのか迷ったり、変化に苛立ちや戸惑いを感じたり、時には悲しさや虚しさを覚えたりすることもあるでしょう。
ストレスによって心身のバランスを崩してしまう可能性もあります。
上司の指示が変わる理由にもいろいろあると思います。
例えば、取引先からの依頼が多く、多忙ゆえに指示が変わる上司もいますし、管理職としてのスキルが不十分なために指示が定まらない上司もいます。
また、意地悪な性格で、部下を困らす目的で指示を変える上司もいるかもしれません。
今回の記事では、業務が忙しくてテンパっているために、指示をコロコロ変えざるを得ない上司への上手な対処法をお伝えします。
上司からの指示がコロコロ変わる場合、まず最初にすべきことは業務に支障が出さないことです。
業務に支障が出ないような最善策をとりましょう。
一番シンプルな方法は、指示の変化を確認することだと思います。
現在の指示がどんなものになっているか、きちんと上司と確認を取っておきましょう。
口頭での確認のみですとリスクを伴います。
あなたが口頭で「○○でいいんですよね」と確認したとしても、上司が他の仕事で慌しくしていたりすると、あなたから訊かれた内容をよく確認せずに、曖昧な返答をしてしまうこともあります。
もし上司とあなたの間で指示の認識に齟齬があり、結果的に仕事が間違ってしまったりすると、後になって責任の所在が問われることになりかねません。
言った・言わないの水掛け論になることもあるでしょう。
そのため、上司の指示が変わったときにはきちんとメモを取っておきましょう。
上司には、「自分が間違わないために、確認用にメモを残しています」というふうに伝えておけば角が立たないと思います。
また、上司も、目が回るような忙しさの中にいると、以前に何と言ったか覚えていないこともあると思います。
嫌味や皮肉にならない程度に、「昨日の午後はAというふうにおっしゃっていましたが、Bに変更してよろしいですね」と、指示が前回から変化していることをしっかり確認しておきましょう。
そのときに、前回指示を受けた日時を把握すると良いでしょう。
日時を言うと、上司も当時の状況を振り返って自分の出した指示を思い出してくれることが多いです。
忙しい中で頑張っているのに、上司に指示をコロコロ変えられると本当に「やってらんない」と感じてしまうこともありますよね。
また、上司に対してネガティブな感情を抱く人も多いです。
どんな理由があれ、自分を苦しめる人に対して良い感情を抱き続けるのは難しいことです。
しかし、ネガティブな感情を持っていると相手にも伝わってしまうものです。
上司には、あなたの持っているネガティブな感情を気づかせないほうが良いでしょう。
あなたの上司に対するネガティブな感情を軽減し、かつ、上司にとってはあなたの印象が良くなる一石二鳥の方法があります。
それは、上司をねぎらうことです。
最初は、お世辞でもいいので上司にねぎらいの言葉をかけましょう。
どんな言葉でも良いのです。
- 「この忙しい状況、本当に大変ですよね」
- 「忙しいのにいつも明るく笑顔でいてくださって心強いです」
- 「この多忙な中で、部下にも目をかけてくれてありがとうございます」
これらはほんの一例ですので、上司の性格に合わせて言葉を見繕っていただければと思いますが、とにかく、温かいねぎらいの言葉と感謝の念を、上司に直接語るのです。
そうすることで、内心でネガティブな言葉をつぶやき続けるより、ずっと明るい気持ちになれます。
実際、相手に褒め言葉をかけようとすると相手の良いところを探そうとしますから、上司のことを以前よりは好きになれるでしょう。
また、自分のことをねぎらい、労わってくれる相手のことを嫌う人はいません。
上司としても、ねぎらいや感謝を向けてくれる部下にはもっと優しく丁寧に接しようとしてくれるはずです。
最後に、上司と良好な人間関係を築くことをお勧めします。
こちらも、2番目にお話した「上司をねぎらう」と似ています。
どんな人でも、自分のことを分かってくれる人には、失礼な態度を取ったり困らせる指示をしなくなります。
上司の悩みは率先して聞きましょう。
上司のプライベートな話にも、適度に付き合ってあげると良いです。
上司の性格や家族関係を把握して、上司の気持ちに沿った反応をしてあげると、あなたに対する上司の信頼感が増します。
例えば、上司が「今度の日曜、娘の運動会なんだ。仕事が忙しいけど応援に行けるかな」と話していたとしましょう。
そんなときには、運動会の後の月曜に「昨日、娘さんの運動会でしたよね。どうでした?」とあなたのほうから話しかけてあげてみると良いと思います。
上司が応援に行けたとしても仕事で行けなかったとしても、あなたが自分を気遣ってくれたことに感謝するはずです。
そんな適度な親近感のあるコミュニケーションを継続していると、おそらく指示が前のようにコロコロ変わることはなくなるでしょう。
また、もしコロコロ変わるとしても、指示が変わる時には、上司の方からあなたへの謝罪やねぎらいがあるでしょう。
部下の立場としては、上司とは出来るだけ距離を置きたい方が多いと思いますが、適度に親近感を抱かせるコミュニケーションは業務を円滑にするメリットがあります。
ぜひ、上司の性格を見極めたうえで上手に意思疎通を測ってください。
そうすると、ぐんと仕事がやりやすくなるでしょう。
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えむ心理研究室室長、臨床心理士の石割美奈子と申します!よろしくお願い致します。
スポーツトレーナー、メンタルコーチ、心理相談員の経験を経てさらに心理学を深く学ぶ必要性を感じ、東京国際大学大学院臨床心理学研究科(博士課程前期)を修了。
臨床心理士の資格を得て、心理カウンセラー、メンタルコーチ、スポーツメンタルトレーナー(テニス・バレーボール等)、およびプロ家庭教師として活動しております。
2013年、心理学・教育学・スポーツ科学の統合的な研究と専門性を活かしたメンタルサポートをポリシーとする「えむ心理研究室」を立ち上げました。
【臨床心理士および「家庭教師カウンセラー」として】
心理カウンセラーとしては、精神分析を専門としており、主にカフェにてカジュアルなかカウンセリングを提供しています。
訪問心理療法、オンライン相談も承っております。
また、全国でも珍しい【臨床心理士でありプロ家庭教師でもある「家庭教師カウンセラー」】として、ご近所から遠方にお住いの方まで、幅広く学習支援と心理的な支援を同時にさせて頂いております。
得意な相談内容は以下のとおりです。
・不登校・ひきこもりの方と親御さんの支援
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