花粉症による肌トラブル。かぶれ、ヒリヒリ、かゆみや、乾燥して赤みが出たり、ぶつぶつができたり。肌荒れしやすい時期の正しいスキンケア方法をお教えします。
こんにちは、美肌アドバイザーのMaikoです。
少しずつ日が長くなるにしたがって、スギやヒノキを中心に症状が出てくる花粉症。
止まらないクシャミや鼻水のほかに、目などの皮膚が薄い部分のかゆみ、そして肌荒れに悩む方も多いのではないでしょうか。
花粉症発生時には、次のような様々な原因により、お肌全体がダメージを受け、肌あれ状態になっています。
- アレルギー反応による慢性的な炎症
- 鼻水を拭くため、ティッシュを頻用
- かゆみのために、目の周り等を擦ってしまう
炎症を起こして肌の機能が低下した状態では、肌表面のバリア層が乱れており、うるおいが表面から逃げ出して乾燥しやすくなっています。
また、バリア機能が低下し、紫外線など外部からの刺激を受けやすくなっているため、更なるダメージや乾燥を引き起こしやすい、まさに負のループに陥っているような状態です。
そのため、花粉症の時期の肌あれ対策には、「保湿」と「バリア機能の回復」が大切なポイントであると言えます。
スキンケアを始める際に、まずは肌の上に付着した花粉を取り除きます。
放っておけばおくほど肌への負担がかかると考え、帰宅したら出来るだけ早く、メイク落としや洗顔料で肌を清潔な状態にしてあげましょう。
また、既に乾燥や肌荒れが見られる肌は、刺激に敏感な状態になっているため、次の点に特に注意しましょう。
- 決してゴシゴシ擦って摩擦を与えないこと
- 必要なうるおいまで奪ってしまわないこと
特に肌がデリケートな方は、拭き取りタイプのメイク落としや、洗浄力の強いオイルクレンジング等は避けた方がよいでしょう。
場合によっては、一番デリケートな部分である目の周りについては、この時期はアイラインやマスカラなど、メイクを控えめにするのも無難な方法です。
しっかり花粉やメイクの汚れなどを洗い流した後は、アミノ酸やセラミドなど、肌がもともと持っている保湿成分を補う効果のある化粧水を、小分けにしてたっぷり使います。
乾燥してカラカラの状態では、肌のバリアを正常に戻す機能さえ働きません。
化粧水や美容液でしっかり潤い成分を与えた後に、夜はクリーム等でしっかりフタをして翌日に備えましょう。
花粉症で乾燥や肌あれが目立ち、デリケートな状態になっている肌には、刺激は厳禁です。
溜まった角質を剥がすピーリングやスクラブ、浸透しやすく肌への作用が強い傾向がある美白ケアなどの製品は、かえって刺激になる可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
特にかゆみやヒリつきなどがある場合には、使用するスキンケアのアイテムも、なるべく配合成分がシンプルなものを選びましょう。
「ヴァセリン」のようなものや、アルコールフリーなど、肌に優しいものを選ぶほうが安心です。
肌が弱っているときには、「日焼け止めクリームは刺激になるかも」と、使用を控える方もいるかもしれません。
ですが、実は逆。
バリア機能が弱っているときは、紫外線など外部の刺激によるダメージを特に受けやすくなっています。
外出時には、しっかり保湿をしたあとで、肌に優しい日焼け止めを忘れずに使用しましょう。
通勤やちょっとしたお出かけなら、SPF20程度でも充分ですので、ファンデーションの下地やBBクリームなどによる代用も可能です。
過剰な皮脂やメイクが原因となって、外出時に肌の上に花粉が付着しやすくなることもあります。
肌表面のべたつきを防ぎ、花粉が付きにくい状態をキープできるよう工夫しましょう。
- ファンデーションを塗った後は、皮脂を吸着する機能のあるパウダーなどを活用する。
- 日中は、あぶらとり紙などを使って、こまめにメイク直しをする。
ただでさえ辛い花粉症の症状、それに加えてお肌の調子も悪くなってしまっては、とても哀しいですよね。
花粉症の対策もしながら、スキンケアのポイントをしっかりおさえて、乾燥知らずの健康的なスベスベ春肌を目指しましょう。
|
|
関連コラム
|
|