生理前になると下腹が重くなり、だるさや腰痛、便秘、むくみなど不快な症状が次々と押し寄せてきます。そのうえ大人ニキビやクマ、むくみが気になるし、頑張ってダイエットしても体重計の針はまったく変化なし。気持ちも沈みがちで、ちょっとしたことでイライラが募ります。


そうかと思えば、生理が終わったころからお肌はツヤツヤになって、なんだか気分も軽くなってくる。1カ月のうちに、私たちの心と体はどうしてこんなにコロコロと変化するの? その答えはすべて、「女性ホルモン」にあります。

そもそも心臓や胃、手足などと違い、実際に目に見える「形」がないのがホルモンという存在。だからぼんやりとしたイメージしか持てないのですが、実は人間が生きていくのに欠かせない物質なのです。現在分かっているだけでも、人間の体内には70種類以上のホルモンがあるのだとか。

脳の視床下部や下垂体、甲状腺、卵巣などで分泌されて血流に乗って運ばれ、それぞれ決まった器官で役目を果たします。量は多すぎても少なすぎてもダメ。ホルモンは、「バランス」が第一なのです。

中でも女性ホルモンは、私たちにはなくてはならないキレイと健康のもと! 脳の視床下部が出した指令を下垂体が受けると、卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンという性腺刺激ホルモンを分泌します。

これらが卵巣に働きかけ、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンの分泌を促進します。このエスちゃん(エストロゲン)とプロちゃん(プロゲステロン)こそ、私たちの心と体にさまざまな影響を与え、一喜一憂させる張本人。


でも逆に言えば、彼女たちの働きをきちんと把握することで、不調の原因を理解して対策を立てることができるし、好調の波を利用してさらに美を磨いたり、人生の可能性を広げたりすることもできるのです。

協力:ホルモンを整えて潤い美女になる! 1日1ケアメンテBOOK
監修:関口由紀

・ホルモンを整えて潤い美女になる! 1日1ケアメンテBOOK・女性向けコミック満載!無料WEBマガジン<コミックエッセイ劇場>

この記事を書いたコラムニスト

関連コラム