夏は冷房や紫外線が原因で、肌荒れが起きやすい時期。保湿成分セラミドの効能で肌に水分を定着させましょう。カサカサ乾燥肌におすすめ!
年々、夏の暑さが厳しくなるなか、鏡に映る「ダメ肌」にゲンナリしていませんか?
その大元をたどれば、原因は「乾燥」にありました。
アスファルトに撒いた水が瞬時に乾くように、夏肌にも同じことが起こります。
汗やエアコンから蘇るため、原点回帰「セラミド」フル活用の心得をご案内します。
Photo by TOSHIYA HAGIWARA/vicca MINAMIAOYAMA
セラミドは角質層で細胞同士ををつなぎとめ、私たちの潤いを守ってくれています。
セラミドは元々体内にある成分で、肌荒れ予防や乾燥を防ぐだけでなく、シミやシワ、美白にも影響することが明らか。
心強いのは、肌が自ら美しくなる力を育てることでしょう。
セラミドは肌がターンオーバーする際に生産され、スフィンゴミエリンとグルコシルセラミドに分解されます。
そしてそれぞれが酵素の力を借りて、セラミドに生まれ変わるのです。
化粧品に配合されるセラミドは、大きく5つの種類に分けられます。
現在使われるのは馬がほとんどで、脳や脊髄から抽出され、肌なじみや浸透率はダントツ。
その分、かなり高価です。
こんにゃく芋や米ぬかをはじめ大豆、小麦から作られ、糖セラミドとも呼ばれます。
動物性と比べ、効果も価格も低めになります。
酵母を用い、皮膚内の構造に似せて作られるバイオセラミドです。
セラミド1,2,3などの表記のあるもので、効果が高いわりに安価。
牛乳から採れるスフィンゴミエリンという成分は、体内でセラミドが作られる時に不可欠なもの。
植物性セラミドを凌ぐ吸収力で、最近注目が高まっています。
セラミドと似た構造ですが、全く異なる物質です。
天然セラミドやヒト型セラミドより効果がかなり低い分、安価で手に入ります。
どのタイプを選ぶかは、その時々の求める基準で変えてみるのもオススメ。
効果や価格、使用感など、いろいろ試してもいいですね。
体調や気分と同じように、肌コンディションも日によりさまざま。
ダメージの大きい時は、化粧水のあと、贅沢に美容液の重ねづけなどでケアをしましょう。
セラミド効果が表れはじめたら、少し濃度の低いものに変えてもいいかもしれません。
使い分けることで、よりセラミド効果は高まるはず。
ただしセラミド原液については、少し注意が必要です。
セラミドは、そのままでは肌に浸透しません。
セラミド化粧品に「原液配合」と書かれていても、水や美容液など何らかの成分が配合されています。
言うなれば、配合する前段階のエキスの状態です。
セラミドの効果を得るにはある程度の量が必要になります。
濃度を表示する義務がないため、裏の成分表示や製品価格で、おおよその判断をしやすいでしょう。
セラミド化粧水は、水溶性のヒアルロン酸やアミノ酸が一緒に配合されたものもオススメです。
水に不溶性のセラミドを助け、さらに保湿機能を高めてくれます。
人間の肌も、同じ皮膚でつながった身体の一部。
夏の「ダメ肌」から復活するには、ただ栄養を与えるだけでは足りません。
自らセラミドを生み出し、正常なターンオーバーを促す力を育てることが大切なのですね。
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