誕生石のアクセサリーで幸運を!誕生石ジュエリーの歴史と由来を解説。婚約指輪や結婚指輪に誕生石やパワーストーンを入れた方が幸せになれるのでしょうか?
こんにちは、リングプランナーの飯田馨です。
自分が生まれた月の誕生石を身につけると、幸運を引き寄せたり、魔よけやおまじないになると信じられています。
そのため、婚約指輪や結婚指輪に、誕生石がついたものを選ぶ方も多くいらっしゃいます。
ですが、ご自分の誕生石について、何故この宝石なのか疑問に思ったことはありませんか?
今回は誕生石についてご紹介したいと思います。
誕生石とは、1月から12月までの月ごとに決められた宝石のことです。
18世紀、ユダヤ人の宝石商によってポーランドで身につけられるようになったと言われていますが、実はこれよりも前に、12種類の宝石を選定して特別に取り扱う風習は存在していました。
1つは、旧約聖書でユダヤ教の高僧が着用した、12種類の宝石が3個ずつの4段の列をなして、縫いつけられている胸飾り。
もう1つは、新約聖書で、聖都エルサレムの城壁の12の土台。
それぞれ異なる12種類の宝石で飾られていました。
当初、宝石商によって12の宝石は異なっていましたが、1912年アメリカの米国宝石組合大会で統一され、1952年アメリカの宝石小売商組合など複数の団体によって改訂されました。
日本の誕生石の歴史は、1958年から始まりました。
この時にアメリカの誕生石を基準として決めましたが、3月は桃の節句があることから、桃色が美しいサンゴが、新緑の美しい5月には、日本人に好まれている緑色のヒスイが、それぞれ追加されました。
各国共通なのは、1月のガーネットと、2月のアメジスト。
その他の月は、異なっています。
イギリス、オーストラリア、フランス、カナダなど、月によって独自に決められています。
余談ですが、日本では、6月は真珠とムーンストーンです。
指輪の内側に誕生石を入れる場合、真珠を留めることができないので、6月の誕生石は、ムーンストーンだけの表記になっていることが多いです。
誕生石として定められた宝石。
これまでご紹介したとおり、宝石商によって、現在は各国で定着しています。
同時に楽しみ方も2通りありました。
月替わりに誕生石を取り替えて身につける楽しみ方と、自分の誕生石をずっと身につける楽しみ方です。
ただ、月替わりに楽しむためには、12種類の宝石が必要です。
ですが、宝石は高価ですから、誰もが気軽に楽しむのは難しいことでした。
そこで、自分の生まれた月の誕生石を身につける楽しみ方として、宝石を普及させることができたのは、世界の宝石商が築き上げた功績だと思います。
自分にとって好きな誕生石なら身につけるべきですし、好みでなければ、誕生石にこだわらず、自分の好きな宝石を選んでも良いと思います。
日本では、誕生石やパワーストーンが定着したように、輝く宝石ほど自然の力を引き寄せると言われています。
また、宝石に神秘を感じ、その自然のもつ美しさを愛してきた人間の歴史は、紀元前から深く関わっていることからも、宝石を身につけるということには意味のあることだと考えられてきました。
自分の人生に幸せを引き寄せるアイテムとして、自分の宝石を1つでも見つけて、身につけることをお勧めします。
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