パソコン・スマホ・タブレットなどの普及に伴い、増えているのが「目のトラブル」。

今回は、現代病とも言える「疲れ目・ドライアイ」について、お話ししたいと思います。

 デスクワークとは切っても切り離せないのが、「なんだか目がしょぼしょぼする」「目が霞む」といった症状ではないでしょうか？

それは「ドライアイ」の代表的な症状です。

ドライアイとは、眼を保護する涙の不足などにより、目の表面を潤す力が低下した状態を言います。

ドライアイの原因としては、主に次のようなことが挙げられます。

ドライアイを知るために、目を潤す仕組みについてご紹介します。

人間の眼球の中身部分にあたる水晶体は、水分量が約66％ほどで、眼球を丸く保つ働きをしているのが「ヒアルロン酸」だと言われています。

目の水分や栄養を供給しているのが「房水」です。

この房水を作っているのが「毛様体」という部分で、「シュレム管」と呼ばれる組織から排出されるという仕組みです。

目の乾燥を防ぐ手段として必要不可欠な房水ですが、房水だけでは、水分蒸発を食い止められないので、目の縁にある「マイボーム腺」という部分から油分が出ることで、目に油分も与えているのです。

人間の体は、本当によく出来ていますね。

かすみ目、ピントが合わない、瞼が重い、どの症状も辛いですよね。

普段、何気なく行っている習慣が、目にダメージを与えている場合があります。

日常で気をつけるべき点をご紹介します。

片付けなくてはならない仕事が沢山ある時には難しいかもしれませんが、少し目を休ませる時間を作るだけでも、効果があります。

できましたら、30分に1回は、遠くを見たり、目やその周辺の筋肉をほぐしたりして、目の疲れを和らげるようにしましょう。

「蒸気でほっとアイマスク」などの、市販のホットアイマスクを使うのもお勧めです。

仕事中に使用することは難しいのですが、お昼休みや、深夜までかかる仕事がある時に大活躍するのが、その一つ「あずきのちから」。

水分含有量の多いあずきの入ったアイピローをレンジでチンするだけで、ぽかぽか温かいアイマスクになり、目元を心地よく温めます。
血行促進しながらあずきの水分蒸気で潤すので、眼科の看護婦さんも愛用している商品です。

なお、使い捨てではなく何度も使用可能です。

就寝前にスマホをいじる。

この何気ない行動が、かなり目にダメージを与えています。

なお、就寝前のスマホ・タブレット操作は、目に悪いだけでなく安眠も妨げます。

悪習慣は断ち切りましょう。

「たかが疲れ目」と思っているかもしれませんが、症状がさらに進むと「眼精疲労」になってしまいます。

頭痛・肩こりなどの別の症状が伴う、さらに辛い状態になりかねませんので、日常から、気をつけていくことが必要です。

健康に気遣うように、目もケアしていくことで病気予防になります。

次回は、眼科でのドライアイ・疲れ目の治療について、お送りします。