心の病気は性格に関係ない?「うつ」症状を早く治す2つの考え方

執筆者: 佐藤秀一 職業:精神保健福祉士
心の病気とその対処法

こんにちは、精神保健福祉士の佐藤秀一です。

 

現代社会は高ストレス社会であり、誰でも心の病気を患う可能性があります。

 

今から10年前であれば、性格的な側面が強調されていました。

例えば、「まじめ」「きちょうめん」「頑固」な性格であれば、「うつ」になりやすい性格と言われたものです。

 

どのような性格でも、心の病気になる可能性が

しかし、今ではこのような性格分類に意味はなく、どのような性格でもストレスへの対応を誤ると、「うつ」などになりやすいと言えるでしょう。


そこで、心の病気とその対処法について、述べたいと思います。

 

 

心の病気を患うと
心を支える力が弱くなり、深く落ち込む

心の病気を患うと、心を支える力が弱くなります。

ですから一度、心が落ち込むと自分で心を支えきれなくなり、深く落ち込みます。

 

薬の力を借りて落ち込みを防ぐ

その際に、薬の力を借りて落ち込みを防ぎます。

見方を変えれば、落ち込んだ風船を上に向かって、軽く押し上げると考えればよいでしょう。

 

食欲が落ち、体を動かすことが億劫に

また、食欲が落ち、体を動かすことが億劫になります。

結果的に、体重低下や疲れやすさが目立ち始めます。

 

否定的な感情に
現実的な思考ができない状態

後悔の念も強くなります。

「あの時」、「あれはこれは」など過ぎ去ったことを繰り返し考え、考えが前に進みません。

現実的な思考ができない状態と言えるでしょう。

 

自分の存在を否定

そして、自分の存在を否定するようになります。

「価値がない」、「恥ずかしい」、「人生に失敗した」など、思い込んでしまいます。

 

周囲に問題があるケースも

また、周囲にも問題があるケースも少なくありません。

 

「かわいそうに」、「もうおしまいだ」など無責任な言葉が並びます。

その結果、当事者がひきこもる結果になりやすいのです。

 

心の病の治癒効果を上げるポイント
1. 治療効果を上げるには、将来に目標を持つことが大切

心療内科や精神科の医師による治療効果を上げるには、将来に目標を持ち、焦らず前進することが大切です。

 

2. 「未来」と「自分」はいくらでも変えられる

「過去」と「他人」は変えられませんが、「未来」と「自分」はいくらでも変えられます。

まず大切なことはこのような気持ちの持ち方でしょう。

 

終わったことをあれこれ考えず、これからのことを考え、行動することが何より必要です。

 

おわりに

その際、無理に行動すれば「疲れ」が生じます。

この疲れが、心身へのダメージを大きくします。

 

ですから、あまり疲れないように、さまざまな活動に参加したり、趣味を持つなど、ゆっくりと歩くことが大切です。

 
 コラムニスト情報
佐藤秀一
性別:男性  |   職業:精神保健福祉士
 このコラムニストが書いた他のコラムを読む