昭和にタイムスリップ!今は無き衝撃の「絶滅レトロ雑貨」まとめ
雑貨の中には、グラスやお鍋・調味料入れなど、柄やカタチは変わっても、昭和のレトロな時代から
今でも使われているものもあります。
しかし、一方で残念ながら、今や影も形もなくなった、いわば絶滅したようなものもあります。
今回はそんな絶滅雑貨について、お話してみたいと思います。
まずは画像をご覧ください。
ルックス自体はかなりキュートでスペーシーで、近未来的雰囲気が漂いますが、当時実際に使われていた調理器具で、「テンピオーブン」と言うものです。
電子レンジ普及前に使われていたようなのですが、コンセントに挿す電源コードも、ガス管を挿す場所もありません。
台所にあるガスコンロのゴトクに、このオーブンをそのまま乗せ、オーブン自体を加熱し調理するという、なかなか豪快な使い方をします。
これは付属のレシピの中身なのですが、このコラムでも度々書かせていただいているような「欧米への憧れ」がひしひしと伝わってくるようです。
そんなにも自宅でパンを焼いたり鳥を焼いたりしたかったのかと思うと、微笑ましくもありますが、当時としてはかなり画期的だったのではないかと思います。
このように現代の目から見ると、いささかワイルドで原始的ではありますが、電子レンジよりも高温で長時間加熱できる事もあり、「レトロ雑貨」としてではなく、実用の調理器具としても静かに人気があるとか。
しかしながら、現在は生産中止となっており、かなり入手困難なものとなっています。
復活を望む声も多く上がっているようです。
では、こちらの画像をご覧になってください。
どうですかこのファンシーなルックス。
ちょっとチープですが、小ぶりのサイズに花柄という、おませな女の子が机に忍ばせそうな雰囲気が漂っていますね。
これの用途は、見た目からはなかなか想像できないと思います。
どうでしょうか?
当時の商品名は「キャッチャー」といいまして、今でいう「ゴキブリホイホイ」です。
この丸い箱の中にチョコやビスケットなどの"エサ"を入れ、ゴキブリをおびき寄せ閉じ込めてしまおう、という具合のようです。
しかし、このパッケージのイラストの様に、うまくホイホイと入ってくれれば良いのでしょうけれど、うまく扉をくぐり抜けれず、扉を半開きにして引っかかるゴキブリもいたでしょう。
また、うまくたくさん捕れたら捕れたで、このファンシーな箱の中にゴキブリたちがウジャウジャいる訳ですから、ちょっとした地獄のようだったのではないかと思います。
ゴキブリホイホイでしたら、箱ごとゴミ箱へ捨ててしまえばよいのですが、この「キャッチャー」はそうはいきません。
との事のようです。
この商品がどれくらい普及していたのか分かりませんが、あまり使い勝手の良かったものとも思えず、おそらくゴキブリホイホイの出現により、あっという間にこの「キャッチャー」は消えてしまったのではないかと思います。
僕のようなレトロ好きはとかく「昔は良かった」などと言ってしまいがちですが、決してそうとは言えない物もある、という典型的な雑貨をご紹介しました。
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