メイクがすぐ崩れる、皮脂でテカる人は、お化粧前の保湿とファンデーションの塗り方を変えてみると、夜まで長持ちする確率がアップします。
こんにちは、ヘア&メイク講師の山田麻衣子です。
皮脂の分泌が盛んになる季節がやってきました。
メイクスクールのレッスンに来ている生徒さんのお悩みの中で、1・2位を争うのが、「ベースメイクの崩れ」です。
特に、春から夏にかけては、「テカリ」や「ファンデーションのヨレ」、「汗による崩れ」など、1日を通してベースメイクがもたないという悩みをよく聞きます。
このように、一見ハードルの高そうに見える「ベースメイク」ですが、作り方次第、アイテムの使い方次第で、今までのお悩みを嘘のように改善することが可能です。
今回は、メイクスクールの生徒さんにも大好評の「崩れにくいベースメイク」のコツをご紹介します。
夏はべたつくのが嫌で、スキンケアはあまり入念に行っていないなど、日々のケアを怠ってはいませんか。
実は朝のしっかりとした「保湿」にこそ、崩れにくいベースのポイントがあるのです。
日中肌は乾いてくると、毛穴から皮脂を分泌し、肌を潤そうとします。
これがいわゆる「皮脂テカ」崩れの原因を作ります。
朝、メイク前に化粧水・美容液・これらを閉じ込める為の保湿クリームで薄く膜を張り、しっかりとお肌に潤いを入れ込みましょう。
すると、水分と油分のバランスが取れ、皮脂の過剰な分泌を抑えることができます。
また、「ここぞ」という日には、朝から化粧水を使用したコットンパックをお勧めします。
なお、メイク前に使用するスキンケア製品は、とろみのあるタイプよりもサラッとした形状のものを使うのが、ちょっとしたポイントです。
そうすると、その後に続くベースメイク製品のヨレを防ぐことができます。
第二のポイントは、ファンデーション選びと乗せ方にあります。
夏にお使いのファンデーションの種類を聞いてみると、大抵の方が、ベタベタされるのが嫌という理由で、固形のパウダーファンデーションを選んでいます。
確かにすぐにサラサラになり、手軽なアイテムで優秀な面も多々あります。
しかしながら、ファンデ-ションの中では一番崩れやすく、また乾燥しやすいので、先に申し上げたように、お肌の皮脂分泌を逆に促してしまう傾向があります。
では、お勧めのアイテムは何かと言うと、水分・油分も適度に配合された「リキッドファンデーション」になります。
さらに、こちらを必ず「手」で丁寧に乗せていく事にも、ポイントがあるのです。
リキッドファンデーションを手で乗せていく際に、最も重要なポイントが「決してのばさない」という事です。
1. 頬骨の一番高いラインに沿って、内側から外側に向かってファンデーションを点在させます。
この時、中指第二関節くらいまでに馴染ませた量が適量になります。
2. 点在させたファンデーションはのせた箇所から順に、親指以外の四本の指の腹を使って、肌に優しく入れ込んでいきます。
この際、絶対にのばさないように注意してください。
3. 頬骨のあたりは紫外線が一番よく当たり、色素沈着などのトラブルが最も出やすい部分なので、軽くカバーをしつつ、お顔全体に立体感をつくっていきます。
4. フェイスラインの方は、余ったファンデーションを軽くのばしながら、首の方へと馴染ませます。
- 丁寧に肌に入れ込む作業を行う事によって、崩れにくくヨレにくいベースメイクを作ることができます。
- そして「手」をつかう事によって、自身の皮膚温でファンデーションをしっかりと肌に密着させる効果も期待できます。
5. 最後に粉タイプのパウダーファンデーションを、上からパフでしっかりと押さえこんでください。
こちらも絶対に伸ばすことはせず、一箇所一箇所リキッドファンデーションを肌に密着させるように、優しく上から押さえていきます。
始めは慣れないアイテムや手の使い方に戸惑われるかもしれませんが、この丁寧な作業が、崩れないベースメイクを保つことにつながります。
夏場であろうが、汗をかこうが、ハンカチで拭おうが、全く朝と変わらず、崩れないままでベースメイクを保つ、というのは「夢」の出来事ではありません。
ベースメイク崩れのストレスから解放されて、1日透明感を保った涼しいお顔で過ごしてみませんか?
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