ビジネス戦略を立てたい時に。フレームワーク手法から考えるマーケティング

執筆者: 竹内慎也 職業: 人材育成のウィル・スキル・アソシエイト株式会社 代表取締役
はじめに

こんにちは。考動型営業育成トレーナーの竹内慎也です。
今回は、考える力を養うロジカルシンキング(論理的思考法)入門編の続編です。

 

 

どれだけ早く正解に、モレなくたどり着けるのか?

私たちは、スピードの速いビジネス環境にいます。

単なる論理思考の基礎だけではなく、フレームワークを覚える事が、更に論理思考性を高めてくれます。

 

フレームワークとは?
  • 情報分析の方法
  • 問題発見のための枠組み
  • 仕事の手順や、戦略を立案する上での要点、検討すべき点

 

これらの答えを導き出すための考え方を、フレームワークと言います。

 

フレームワークのメリット

あなたがフレームワークを知り、活用すればこのようなメリットが得られます。

  • 思考が論理的になり、モレなくダブリなくなる
  • 客観的な視点からも物事が見られ、より大きな視点で物事を把握できる
  • スピードアップにつながり、人に説明しやすくなる

 

フレームワークはマーケティング、経営戦略でよく使われる

私たちが、マーケティングや経営戦略の立案などで利用する、フレームワークが幾つかあります。

 

フレームワークとは、「考える枠組み」といってもいいと思いますが、この枠組みそのものが、実は、ロジカルシンキングなのです。

 

 

「3C分析」とは?
事業戦略を作る際や、チェックする時に利用

この枠組みがあれば、ずいぶんと考える時間を短縮できます。

 

「C」company自社、「C」competitor競合、「C」customer顧客・市場

 

とても有名なフレームワークで、大前研一氏が30年以上前に作ったと言われる枠組みです。

 

「SWOT分析」とは?
企業・事業戦略を立てたり、マーケティング戦略を考えるための枠組み

主に、自社の内部の事と、外部にあるチャンスとリスクを考えるものです。
これも、知っているとかなり時間を短縮できます。

 

「S」strength強み、「W」weakness弱み、「O」oppotunity機会、「T」threat脅威

 

この他にも、さまざまなフレームワークがあります。

 

「STP」とは?
顧客をグループ化し、そのグループの中で最も強みが活かせる領域を探す

自社の立ち位置、切り口を明確にするためのフレームワークです。

 

セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの頭文字を取った分析方法で、これら3つの要素を検討して、商品の開発についての戦略を行います。

 

「S」segmentation分割、「T」targeting標的、「P」positioning位置づけ

 

「4P」とは?

こちらも、非常に有名なフレームワークです。

マーケティングの「4P」と呼ばれるもので、市場や顧客に受け入れられる組み合わせを分析し、販売や売上強化を図る戦略方法です。

 

「P」price価格、「P」product製品、「P」place流通、「P」promotion販売促進

 

おわりに

次回は「文書、口頭でロジカルシンキングを活かしていくには、どうすればいいのか?」をテーマに、お送りいたします。

 
 コラムニスト情報
竹内慎也
性別:男性  |   現在地:osaka,japan  |   職業: 人材育成のウィル・スキル・アソシエイト株式会社 代表取締役

大学卒業後、DJとして活動するも挫折。1年出遅れ、リフォーム訪問販売会社に入社するが、結果は出ず売れない社員となる。その後、ベンチャー企業への出向や、ECビジネスの新規事業に関わるも挫折し退職。
何もやることのない状態の中、 たまたま家にあった物をネット販売し売れたのをきっかけに、ネットショップ開設、アフィリエイトで月収120万円を達成。しかし半年後、有頂天の反動により急激に売り上げが下がり、断念する。
その後、株式会社インテリジェンスに転職。この時、「絶対にトップセールスになる」と誓い、翌年新人賞を獲得。さらに年間トップセールスに輝き、全国での入賞の常連となる。また、管理職に昇進後は、チーム・グループ単位でも連続入賞するなど個人でなく組織での業績貢献をする。
2009年、個人でセミナー・異業種交流主催団体「ファーストクラス」を会社勤めのかたわらスタートし、1年間で1000名以上を集客する。
2010年退職。フリーで研修講師として「質問力と仮説構築力・行動設計強化」の研修を実施。
2011年、法人営業研修会社「ウィルスキルアソシエイト株式会社」を設立。
代表取締役に就任し、 営業研修・階層別研修・業界特化研修・コンサルティングを開始。毎日講演を目標に、苦労体験から営業、コミュニケーションまで幅広いジャンルを持つ。現在は年間研修150回以上実施。
過去に開かれたセミナーの満足度は累計で98%に達している。

2012年6月に初の著書非エリートの思考法
を出版。若手、中堅、初級管理職の育成も手掛ける