イギリス観光上級者向け!ロンドンで楽しめる移民街グルメ特集 (1/2)

執筆者: Lady Masala
はじめに

イギリスは移民の国です。首都であるロンドンには、異なる宗教、言語、文化を背景とする、様々な人種がともに生活をしています。


大英博物館バッキンガム宮殿ハロッズを訪れるという観光の王道コースはすでに体験済み、というロンドン観光上級者は、移民街に出かけて、少し違った角度からロンドンを楽しんでみてはいかがですか?

 

中東料理を食べてみる?「ユダヤ人街」

地下鉄、Northern Line(ノーザン線)で北に向かい、Golders Green(ゴールダース・グリーン)駅に降り立つと、正装したユダヤ教徒の姿が多いことに驚かされます。

 

 

彼らは、ウルトラオーソドックス(超正統派)と呼ばれ、ユダヤ教徒の中でも最も厳格に戒律を守って生活をしています。

 

ユダヤ教徒の服装

立派なヒゲをたくわえた男性は、黒い帽子にスーツ姿です。

既婚女性は、戒律で髪を剃るという教えがあるため、厳格な人は外出時には、かつらや帽子をかぶるそうです。

 

ユダヤ教で定める食べ物に関する規定「コーシャ」

ユダヤ教の戒律では、豚肉、貝類など、食べてはいけない食品が厳しく定められています。

 

彼らが食べられる食品を「コーシャ」(ヘブライ語でふさわしい、または適正なという意味)と呼びますが、コーシャの認定を受けた食品を扱うお店やレストランには、必ず目印の認定証が貼ってあります。

 

ヘルシーフード!コロッケのような「ファラフェル」

少し入りづらい雰囲気はありますが、コーシャ認定のデリやレストランを覗いてみましょう。

イスラエルをはじめ、中東ではポピュラーなファラフェルはいかがですか。

 

 

ヒヨコ豆やそら豆をすり潰して、そこにスパイスを加えて揚げた、コロッケのようなベジタリアンディッシュです。

ヒヨコ豆のペースト、フムスをかけていただくのが定番です。

 

ピタパンに挟んで食べても

そのままでも美味しいのですが、お野菜とともにピタパンに挟んで食べるとボリュームたっぷり、お腹がいっぱいになります。

 

出かけるなら、土曜日以外に

ユダヤ教の安息日である土曜日には、ユダヤ系のお店は全て閉まります。

この地域に出かけるなら、土曜日を避けたほうがよいでしょう。

 

エキゾチックな雰囲気いっぱいの「トルコ人街」

地下鉄Piccadilly Line(ピカデリー線)のManor House(マナー・ハウス)駅とTurnpike Lane(ターンパイク・レイン)駅の間にあるGreen Lanes(グリーン・レインズ)通りには、トルコ系のお店が集まっています。

 

世界の国の要素が交じり合う、魅惑の食料品店にGo!

大きな食料品店を見つけたら、中に入ってみましょう。

地理的な位置関係からか、トルコの食べ物には、ヨーロッパ、中近東、アジアの要素が混ざり合っています。

 

お土産にはナッツ入りのお菓子「バクラヴァ」を

お土産にはバクラヴァがお勧めです。

バクラヴァは、クルミやピスタチオなどのナッツを、ペーストリーに挟んで焼いたお菓子です。

 

 

焼きあがったところにシロップをたっぷりとかけてあるので、とても甘いです。

予めパック詰めされているものもありますが、大きなお店では、ケーキのようにショーウインドウにディスプレーされています。

 

パンは絶対買うべき

トルコ系のお店で絶対に外せないのは、パン。ふわふわで、平べったいトルコパンには、ほんのりとした甘みがあります。

店内の窯で焼いているところもあるので、運が良ければ、焼きたてが食べられるかもしれません。

 

トルコ料理レストランで、ラムケバブはいかが?

本格的にお腹がすいたら、トルコ料理レストランに入りましょう。

ケバブなどの肉料理が多いですが、トマトやナスをふんだんに使ったトルコ料理は、日本人の口にも合います。

 

ラムケバブは思っているよりもクセがなく、病みつきになる人続出です。

メインの前に運ばれてくるパンやピクルスが美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまいそうになりますが、ボリューム満点のメインが控えていることをお忘れなく。

ベトナム料理が食べたいなら「ベトナム人街」

以前、バングラディシュ人街としてご紹介した東ロンドンのブリックレーン。

そこよりも更に東にあるHackney(ハックニー)地区は、ベトナム人街です。

 

Kingsland Road(キングスランド・ロード)には、ベトナム料理店が集まっています。

 
 コラムニスト情報
Lady Masala

旅行とマーケット・蚤の市めぐりが大好きな庶民派ロンドナー。
コレクションのヴィンテージ食器を眺めている時に幸せを感じます。

ロンドン発 -庶民的生活-
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Travel.jp「たびねす」にてガイド記事執筆中
http://guide.travel.co.jp/navigtr/707/