トルコのレストランで知っておきたいマナー、使えるフレーズをご紹介! (1/2)
世界三大料理と言われるトルコ料理。
この語源はかつて広大な領土を治めた大帝国の宮廷料理から発展し、多彩な調理文化があることに由来すると言われています。
事実、トルコ料理の食材の豊富さや料理の個性の強さは世界随一です。
その個性的な調理方法や味付けの為に、日本人の”美味しい”味覚からは少し感覚が違うかもしれませんが、そこがトルコ料理の興味深いポイント。一度ハマるとやみつきになってしまう事もあるトルコ料理。
レストランも街角の「ロカンタ」から高級レストランまで様々ですが、トルコ料理を頂くにあたっては共通の流れがあります。
今回は一般的なレストランに行く際に知っておきたい流れやマナーと使えるトルコ語フレーズをご紹介します!
場所にもよりますが、トルコでは比較的世界的チェーン店が少なく、トルコオリジナルのレストランが数多くあります。
そのため、観光客からはどれも同じような”トルコ料理の店”に見えてしまいますが、それぞれの店で人気料理や得意文化、また、アルコールの取扱いの有無などは変わってきます。事前に何を食べたいかによってレストランを選ぶと良いかもしれません。
おすすめのお店を知りたい、と思った時に使えるフレーズをご紹介します。
İyi bir restoran tavsiye edebilir misiniz?(イイ ビル レストラン タヴィシェ エデビリル ミシニス?)
※tavsiye(タヴィシェ)=おすすめ
レストラン選びは、メニューを見せてもらって決めても良いかもしれません。地元密着型のロカンタ以外では、英語や日本語のメニューがある場合もあります。
英語/日本語メニューがあるかを聞くのは簡単です。
英語メニュー / 日本語メニューはありますか?
İngilizce menü / Japonca menü var mı?(インギリズジェ メニュ / ジャポンジャ メニュ バルム?)
あれば var、なければ yok と答えてくれるでしょう。
ここで先ほどご紹介したtavsiyeとvar mıを使っておすすめメニューを聞くのも楽しいですね。
おすすめメニューある?
Tavsiye menü var mı?(タヴィシェ メニュ バルム?)
正確に言わなくても、単語を日本語の語順でくっつけるだけでも十分通じるのが、トルコ語の楽しい所です。
さて、入店してから席まで案内してもらったら、飲み物と料理をオーダーします。
ここでマナーポイント!
高級レストラン以外は水は有料の場合が多いです。但し水は一番安いので、何も頼みたくない場合は水をオーダーすると良いでしょう。
また、温かい飲み物は食後にデザートと一緒に飲む習慣があるので、チャイは食後に注文するのが普通のパターンです。
ツアーの場合は、滞在時間の都合もあり、温かいお飲み物も最初にオーダーする場合が多いです。食前・食後のリクエストがあれば最初に言っておきましょう!
トルコ料理は一般家庭でもレストランでも一度に全ての料理をサーブすることは稀です。大体の場合はコースで運ばれてきます。
- 前菜やサラダ(最初からテーブルセットされている場合も多い)
- チョルバ(スープ)
- メイン料理
- デザート
メイン料理の前にサイドメニューが入ったり、チョルバの代わりにサラダが来ることもあります。
ここでポイント!
サラダとスープ、サイドメニューとメイン料理と、日本人としては全ての味をまんべんなく楽しみながら食べたい所ですが、トルコでは一つのお皿を食べ終わってから次の料理をサーブする場合が多いです。
ゆっくりとお食事を楽しんでいる場合、前のお料理が残ったまま次の料理が並べられる事もあります。その場合は前のお料理と次のお料理を一緒に楽しんでも構いませんが、店員さんは前のお料理を下げるタイミングを今か今かと伺っている場合も多いです。
前のお料理を下げる時は、こちらに確認せずにサッと下げてしまう場合もあるので、よそ見や少し席を外した際に綺麗さっぱり片付けられている事もあります。
テーブルの上が長時間散らかっていることが耐えられない国民性もあり、片付けるタイミングとしては若干せっかちに見えます。
まだ下げられたくない場合は、しっかりとアピールしても失礼ではありませんので、その場ではっきり意思表示をしてください。
あとでクレームを言っても面倒くさがられるだけで、対応すらしてもらえないこともあるのでおすすめ出来ません。
これは海外のテーブルマナーでよく言われるポイントですが、根本的に違うポイントは飲む時に”すすらない”という事です。
スプーンにすくったスープをすするのではなく、スプーンまるごと食べるイメージの方がトルコのチョルバの飲み方に近いです。これなら、早く飲んでもススッという音が出る事がありません。
トルコ人はおしゃべり好きのイメージが強いかと思いますが、周りがうるさい事に寛容な国民性ではありません。特に田舎において食事中は食事に集中することも多く、しゃべり過ぎたり、大声で話すことは品がないように見られてしまいます。
おしゃべりは食事中はほどほどにして、食後にチャイやデザートを頂きながらリラックスして楽しむ事をおすすめします。
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添乗歴約10年
様々な国を旅した中で、最もフレンドリーで親日国のトルコを好きになり、今はトルコのカッパドキア地方で生活中。
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