メイクアップをする時に欠かせない口紅やリップグロス。
ナチュラルメイク派や、普段ほとんどメイクをしなくても口紅やグロスだけは使う、という方も多いと思います。
それは、口紅の鮮やかな色によって顔色が美しく見えるからです。
しかし、その美しい色のほとんどは、石油から生み出された合成のタール色素だということをご存知でしょうか。
今回は、口紅の知られざる成分についてのお話しです。
合成色素であるタール色素は「青色2号」や「赤色202号」など、色+番号で表記されます。
お手持ちの口紅やリップグロスなどを見てみて下さい。
その商品の多くに、このタール色素の表示があることでしょう。
タール色素には、発がん性や奇形を引き起こす疑いのある物が多くあると言われています。
食品添加物として使用が許可されているタール色素は、12種類しかありません。
しかし、化粧品で許可されているのは、実に83種類もあるのです。
敏感肌の方の中には、口紅をつけた途端、ヒリヒリすることがありませんか?
唇荒れに悩まされる原因のほとんどは、この合成色素だと言われています。
さらに、一般の口紅は唇に膜を作って色をつけますが、「○○をしても落ちにくい口紅」を謳っている商品は、唇の表面の皮膚組織に浸透する処方もあるのです。
そうなると、皮膚に与える合成色素の影響も大きくなるので、より一層注意が必要でしょう。
全国の消費センターへ寄せられる化粧品被害に占める原料の内、合成色素が起こす事例が約40%以上だという事実も、タール色素の怖さを表しています。
食品のように直接口に入れることはないにしても、食べたり飲んだりした後に無くなっている口紅。
それらは、一体どこにいくのでしょうか。
女性が一生の間で、食事と一緒に「食べて」しまう口紅の本数をご存知ですか。
なんと平均20~30本にもなるそうです。
ナチュラルメイク派の方でも、5~10本ぐらいは食べているそうです。
塗り直しをよく行う方、メイクが大好きな方などは、50本以上になるかもしれません。
また、口紅やリップグロスは自分で食べてしまうだけではなく、抱っこをしている子供の顔や手についたりしてしまうこともあるでしょう。
日本の化粧品は全成分表示が義務付けられています。
表示を見ると、本物のオーガニックコスメと言われる商品には、タール色素は含まれていません。
特に敏感肌の方、小さいお子さんがいらっしゃるお母さん方、ご自分の口紅やリップグロスの成分を見直してみてはいかがでしょうか。
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マダムNORIKO
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Latte Columnist
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