冬の星空観察!星団・彗星・冬のダイヤモンドなど、星座の探し方
前回は、オリオン座を中心とした星座の探し方を紹介していきました。
今回も引き続き、冬の星空案内を致します。
さて、今回もやっぱり、見つけやすいオリオン座から星座をたどってみましょう。
オリオン座の右上(北西側)には、おうし座という星座があります。
黄道12星座のひとつですので、名前は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
目印は、オレンジ色をした1等星アルデバランです。
町中では少し難しいかもしれませんが、この周囲には、星が多く見られ、おうし座の顔を形成しています。
これは実は星団と呼ばれる星々の集まりで、『ヒアデス星団』と呼ばれています。
おうし座にはもうひとつ、有名な星団があります。
プレアデス星団と呼ばれる星団で、おうし座の肩の部分にあります。
肉眼でも、5~6個の星々が小さく集まっている姿を見ることができますので、ぜひ、探してみてください。
プレアデス星団は、和名では、『すばる』と呼ばれています。
清少納言が『星はすばる…』と、まず最初に挙げていることからも、とても興味を引いた天体だったことが伺えますね。
300mm望遠レンズ EOS KissDNデジタル一眼レフカメラによるすばる
双眼鏡では明るい星とたくさんの小さな星々が集まっていて、息を飲むような美しさです。
さて、おうし座を見つけたら、そのまま、ぎょしゃ座を探してみましょう。
おうし座の角にあたる星は、実は、ぎょしゃ座の一部です。
ちょうど、将棋の駒を押し潰したような五角形に星が並んでいます。
ただ、前回にも触れました様に、見る時間帯によって、見える方角と角度が異なりますので、その点だけはご注意ください。
目印は、黄色い一等星、カペラです。
空が暗めなところでは、星の色が黄色い事がわかりますが、町中ではちょっと難しいかもしれません。
比較的、明るめの星で、形が整っているので探しやすい星座です。
さて、冬の星空には、7つもの1等星が見られ、とても華やかです。
ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックスを結んで出来る六角形を、冬のダイヤモンドと呼びます。
冬のダイヤモンド
ちょっといびつですが、ダイヤモンドの形をしているのが判りますか?
この写真は、16mmのレンズで撮影した写真をパノラマ合成しているため、多少、歪んでしまっています。実際の星空では、もう少し、ダイヤモンドに近い形をしています。
夜空で見てみるとかなり大きいですが、明るい1等星だけで結べますので、空の明るい町中でも結ぶことができますので、ぜひ、探してみてください。
ラブジョイ彗星が地球に近づいて明るくなってくれています。
今のところ、当初の予報よりもかなり明るく、4等星ほどの明るさになっている様です。
空が暗い下では、なんとか肉眼でも、小さく、ぼんやりとした彗星の姿を見ることができるかもしれません。
双眼鏡を使うと町中でも、ぼんやりとした彗星の姿を見ることができます。
固定撮影法でも、小さいながらも緑色の彗星の姿を写しだすことができます。
フジ X-E1デジタルカメラ XF18-55mm 18mmF2.8開放にて15秒露出×15コマ合成・トリミング
ぜひ、撮影・観望してみてください。この1月いっぱいくらいまでが見頃です。
位置は、今回説明したおうし座付近を通っていきます。
彗星は毎日、位置を変えていきますので、詳細は、アストローツ(http://www.astroarts.co.jp/)の星空ガイドなどを参照してください。
300mm望遠レンズによるラブジョイ彗星
望遠レンズで追尾撮影してみると、彗星らしい尾が伸びています。
もう少し明るく大きくなってくれると、固定撮影でも尾が写し取れるのですが、残念ながら、この彗星は、そこまでは明るくなってくれません。
明るい彗星がやってくることを楽しみに待ちましょう。
前回に引き続き、冬の星空を紹介しました。
夜空を見上げた時の参考になりましたら、幸いです。
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![宇都 正明](https://lattepictures.s3.amazonaws.com/u_sl/iq/3i/wb/dc/pa/33/ir/ge/ex/54/hb/3x/u2/6z/im.jpeg?Signature=03U2ZC2QVrQUDm%2BMpHPB0M1hA00%3D&Expires=2115561661&AWSAccessKeyId=ASIAW2CT5TJQ7U5VW42Y&x-amz-security-token=IQoJb3JpZ2luX2VjEPX//////////wEaDmFwLW5vcnRoZWFzdC0xIkgwRgIhAIMv7fNPwsJ3GVRZX5ABdVLE0gspXC6gQ6pfTz3ZMMkXAiEA6VqnBn2obIk8MjAFKMC2qZw4Hp9a2NA6caPdEorF3jsqywUIrv//////////ARAEGgw0NjgzMjc0Mzg5NDUiDHYEFAsBKxMuSzfQWyqfBaFcqn808ObffyhMpnwk0uCzt5aLjkHTWgtky/%2Bsm%2BTkH0U5gFZAsVlc7rNENqQl%2B/7gLnZXjwIv/pfe1WU5qlXD%2BOrtB0%2BR4GlMRW/eu%2B2tqMO%2Blq3KD35ay5HPpuG6NQ8riL/328JVYk7h%2B7YOIq1pU/m/cbXbejHQJh3ANYLpp8htWB15U2LwO3Asd%2BzQYkS0sbOBchd/V1iroSBFc17uE5IhJzp7/3Mxlh20VCVMiXsOUNDfsuIcTPTbCZnsoQ7UHGN%2Bsv5GldpL9p2BL3eK3L1IuMe9rDhqsYR/7hIiM9Ruf2iNtEEn34u2xrPi0kkXQyftP4gIezFU8fFVj8ewXCXvhqOEQ05VMqrAzM6ihUovD7DeaJeJq2vdo1pyX0iz5hYeeZTle%2BwLa4Tfg6K7Jt0AUoHm3PpjnxvOlgh%2BspyAjZe5kIPdzK92pLanNMXRIOHJum8uOHu465EkCXQV1oMwf6Ovs0GVThtG7g2oSebkZBRp2ty6bhkvlQnXs7gX0nhZL2mP4gpeBQzAo4MBqAjpoPUtX6Sq0zspFNGkMKRaH0z4Y5av8itcdeBZBUYWcGVnxXEW%2BJK7st8AfcQyjef7bhhyDEJluCOnBmLG%2BqDf5Fl5A2jtQ3JmbIBg9u9N880eT6QLx47/cdZC8BEe8hrvwVGxS5FEudD/GeCL4FWYEjfYfSmygQh7WL9Z5LzbKA/IbPNWEbi6pbOyrtzbiyh30HvA0gN5VlVnxNobkqncFiOwH2rLuoeFotSO3AJOxrGZe3JAb7sERNvg3n%2BAOVyeDcd2VnO1pKDN39h3tMZr7Qslod1obsVAY0hqCnHnSPBm4GFfyvJZMxlJ0OMgO0Ggrq71y17GPResct7uiMrF7IJpOvQpDItxFjAkMMWcnLQGOrABUGX78gdUs5xV8lGPSYMZuhM/YKBcHGzOAlWVrG0d3%2BKd0jRM4P5w9OK/DqFE5loyZ/BYucPfmFlMBCYKF3wpIvx/2HElWc5gLHJeDE/iFC%2BnCwZl7ZA1wWjMhXS38ke7gj7x0QjrH2UeLOByR18S9TMmTT7eOurPKIMF%2Bg4ro9VNIQ/98EczlzD4JXrssunuHTAlm2WWKyFhpd1Ff/nvIbuEMBuoNrqbk52LEVZw%2B04%3D&1)
銀河鉄道999や、ボイジャー2号の写真などで、子供の頃から宇宙に興味を持って以来、天文に興味を持ちました。
デジタルカメラのおかげでアマチュアでも、図鑑の様な写真が撮影できる様になり、すっかりとのめり込んでしまいました。
星空の魅力を伝えていければと思って、天体観望会のお手伝いなどもしています。
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