日本酒の歴史と文化。お酒は巫女が噛んで作っていた!? -前編- (2/2)

執筆者: 純米狂@takezo
鎌倉・室町・安土桃山時代における日本酒の歴史と文化

鎌倉・室町時代(1192年~)になると、早くも現在の清酒造りの原型が誕生。

下記のような様々な手法が「御酒之日記(ごしゅのにっき)」に記述されていてます。

 

  • 「麹」と「蒸米」と「水」を、2回に分けて加える段仕込の方法
  • 乳酸醗酵の応用
  • 木炭での濾過方法
  • 搾った酒を、貯蔵前に加熱、殺菌し、酵素の動きを止める「火入れ」



そして、自蔵で酒の醸造を行い、販売する店舗を持つ造り酒屋が、京都(主に伏見)を中心に隆起し始めました。

その後、安土桃山時代(~1600年)になると、十石入り仕込み桶が開発され、お酒の大量生産も可能になったのです。

 

御酒之日記とは、武家の佐竹氏に伝えられた、現存する日本最初の民間の酒造技術書。(Wikipedia引用)

 

おわりに

「日本酒の歴史と文化」前編は、安土桃山時代まで見てきましたが、いかがでしたか。


こうして見ると、人とお酒との関係は、非常に古の時代から築かれていたことが伺えます。

次回は「日本酒における歴史と文化」の後編をお送りしたいと思います。

 
 コラムニスト情報
純米狂@takezo
性別:男性  |   現在地:山梨県  |  

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