こんにちは、就職コンサルタントの藤田美智です。

以前、興味、こだわり、趣味をキーにして、自分が「好き」になるブランドを持つ会社に辿りつくという話をしました。
今回は、趣味をどのようにして仕事に繋げてゆくのか、についてお話ししようと思います。

釣り好きの人はすごいと思います。
早朝の午前3時に集合し、一路釣り場に直行し、一日中立ちっぱなしなんてことはざらです。

そして、釣れれば楽しいに決まっていますが、釣れない場合でも、悔しいながらもやはり楽しいのですね。

この感覚が、とても大切なのだと思います。
釣りをやらない人にとっては「せっかくの休日にあんな早起きをして、一日中立ちっぱなしで、挙句の果てに釣果なしなんて、よほどの物好きだな」という感覚です。

しかし、大切なことはその「物好き感覚」なのです。
これを仕事に結びつなげるのです。
釣りが好きで、魚の一本釣り漁師になる人は、そうそういないとは思います。
漁師になって釣果が挙がらなければ、苦痛どころか、ご飯を食べては行けませんから。 

物好きだと言われても、「いやぁ、これをやっていると、腹が減るのも、時間が経つのも忘れてしまうのですよ」と、にこにこ笑顔で応えます。
とにかく釣りが大好きなのです。

もちろん、小さい頃から続けてきた釣りですから、釣具には、事の他愛情を持って接し、こだわりを持って選びに選び抜いた道具を使い分けます。
このような人が、精密機械工学を学んで、釣具メーカーの門を叩き、リールの設計をやりたいなどと面接で言ったなら、それはどう転んでも内定獲得です。

片や、法文系の学生。

小さい頃から使ってきたこの釣竿ブランドの良さをもっとPRしたいから、釣具店担当の営業をやりたい。

こう言ったなら、採用担当者のハートを鷲掴みすること間違いなしです。 

一方、釣りが好きな人に魚が嫌いな人はいないでしょう。
そうです。

釣り好きは魚好きなのです。

しかし、魚好きが釣り好きかというと、そうではない人もたくさんいます。
人の好き嫌いは、この釣りと魚の関係だけ見ても、非常に難しいものだとつくづく感じてしまいます。

さて、釣り好き→魚好き→と来まして、次に来るのは、「見るのが好き」「食べるのが好き」というキーワードです。

• 見る系の連想ワード：潜水艇　船　ダイビング　水族館　写真　図鑑　映像etc.
• 食べる系連想ワード：鮨　シーフード　魚市場　魚　包丁　魚焼器　料理人　レシピ集etc.

連想ワードから派生する仕事を考えるだけでも、面白いですよね。 

コーヒーが大好きな人は、こんなお仕事にトライしてみませんか。

• コーヒー豆の買付
• コーヒー豆の輸入
• コーヒー豆の焙煎
• コーヒーショップの経営
• コーヒーショップの店舗設計
• コーヒーショップ・チェーンの新店舗開発
• ヴィンテージ・コーヒーカップ専門のアンティークショップ経営
• コーヒーメーカーの設計・製造・販売
• ラテアートの先生etc

趣味を糧にして、文系・理系どちらの知識も活かせる仕事の世界が、どの趣味の先にも広がっているのです。 

趣味の世界は広く、とても奥深い世界です。

趣味を突き詰めている人は、プロも顔負けというほどの極みに到達している場合もあります。

しかし、ここで私の必要とするレベルは、先にお話した「物好き」レベルで充分なのです。

寝食を忘れるくらい好きなことがあるのであれば、それはもう、周囲の人に自慢できる立派な趣味だといえるでしょう。
その趣味から連想されるワード、そのワードから派生する仕事、そこにあなたを待っている仕事があります。