リスク高の投機より、貯蓄と投資で資産運用をはじめよう!確実にお金を貯金するための管理方法
こんにちは、国際フィナンシャルコンサルタントの荒川雄一です。
「お金」を増やすために、人は様々な取組みを行います。
そして、「お金」に関する言葉にも、様々なものがあります。
そこで、今回は「資産運用」「投資」そして「投機」という言葉の違いについて考えてみましょう。
「資産運用」という言葉は、英語では「アセットマネジメント(Asset management)」となります。
日本では投資信託の運用会社に良く付けられている名前です。
まさしく、お金の運用管理を託す会社なので、そのような表記を用いているのでしょう。
「資産運用」とは、自分自身の人生設計のために、資産を管理(運用・保全)していく行為をいいます。
次に、「投資」という言葉です。
英語では「インベストメント(Investment)」といいます。
個人投資家にとって、最も馴染みのある言葉ではないでしょうか。
通常、株式や債券、そして最近流行のFX(外国為替証拠金)取引などを行うときに、この「投資」という言葉を耳にすると思います。
そして最後の言葉は「投機」です。
英語では「スペキュレーション(Speculation)」と訳します。
イメージとしては、“一攫千金”を狙い、お金をつぎ込むような場合に使われる言葉です。
では、次に「資産運用」と「投資」の違いを考えてみましょう。
先ほど述べたように「資産運用」は自分自身の人生設計のために、資産を管理する行為です。
従って、その中身は積極的にお金を増やす「投資」と、確実にお金を蓄える「貯蓄」に分けることが出来ます。
最近、日本政府が「貯蓄から投資へ」と一生懸命奨励しています。
これはまさに「確実に蓄えるより、積極的に増やせ!」と言っているわけです。
しかし実際は、各個人の人生設計に基づいて、自分自身の資産を安全確実な「貯蓄」と、成長を目指す「投資」に配分する必要があります。
では、「投資」と「投機」の違いは一体何なのでしょうか。
私が考えるに、その違いは「明確な目的があるかないか」だと思います。
この「目的」とは、ただ単に「儲けたい!」ということではありません。
「自分の人生設計から考えて、10年後に1000万円を貯めたい。そのためには、年率6%の運用が必要なので、この投資方法を選択する」といった、明確な目的です。
逆に「投機」とは、明確な「目的」を持たず、短期間に大きく儲けようとする行為のことです。
射幸心を満たすことに重きを置いた「ハイリスク・ハイリターン」な“賭け(ギャンブル)”ともいえます。
従って、「投機」によって継続的に成功する確率は、非常に低いものとなります。
ところが、実際「お金」の運用の場にいると「とりあえず、儲かる商品を紹介してほしい」という言葉を良く聞きます。
これは限りなく「投機」に近い考え方です。
投機(目的なき投資)をいくら続けても、継続的に「お金」を増やしていくことは、まず出来ません。
これから投資を考えている方は、ぜひとも「資産運用」の切り口で臨んで頂きたいと思います。
「資産運用」の位置付けは(表1)の通りです。
まずは、しっかりと「貯蓄」を行い、原資を蓄えましょう。
その後、「貯蓄」と「投資」のバランスをとりながら、「資産運用」に取り組むことを考えて下さい。
いかがでしたでしょうか。
大切なお金ですので、闇雲に始めると取り返しのつかないことになりかねません。
言葉の意味を理解した上で、自分自身の人生設計のためにしっかり資産を管理していきましょう。
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投資顧問会社IFA JAPAN®株式会社ほか、リンクスグループ3社の代表を務める。現在、経営コンサルタントのほか、金融機関に影響を受けない独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)として、国内外の金融商品を用いた「ポートフォリオ・マネジメント・サービス(PMS)®」の評価は高い。
また教育にも力を入れており、講演回数は800回以上。その他、日本経済新聞社、各マネー誌、フジTVなど執筆、出演も多数。
■ライセンス
経済産業省登録 中小企業診断士
国土交通省登録 公認 不動産コンサルティングマスター
日本FP協会認定CFP® 他
■メディア実績(執筆、取材など)
・日本経済新聞 、日経ヴェリタス
・納税通信、税理士新聞
・富裕層向け雑誌「ミリオネア」「NILE’S NILE」
・フジテレビ「とくダネ!」、テレビ朝日「やじうまテレビ!」など
■著書
「海外分散投資入門 ―日本が財政破たんしても生き抜くためのノウハウ―」
(Pan Rolling社)
「海外ファンドのポートフォリオ」(Pan Rolling社)
「着実に年10%儲ける海外分散投資入門」(実業之日本社)
「投資のプロが教える初心者でも失敗しないお金のふやし方」(IFAメディア出版)
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