江戸の歴史文化を学ぶ、谷中七福神めぐりツアー。朱印・お守りを手に都内をぶらり散歩しよう

執筆者: 薄荷脳70
はじめに

谷中七福神は、東京都の7寺院を巡る、およそ250年前に始まったといわれる江戸最古の七福神です。

他の七福神には神社も入っていますが、谷中七福神は寺院だけで、正月の期間しか七福神が拝めません。


江戸最古というだけあって、ルートも江戸下町の香りを色濃く残していますので、今回は、七福神の紹介と共に、散策ポイントも併せてご紹介いたします。


基本的に順路の制約はありませんが、田端駅東覚寺青雲寺修性院長安寺天王寺護国院寛永寺(不忍之池弁天堂)→上野駅のルートが、効率が良いようです。
朱印用の色紙等はどこの寺院でも購入出来ますので、最初の寺で購入することになります。

東覚寺(とうかくじ)

何となく現代的なイメージの小さな福禄寿。

 

 

赤紙仁王尊のお守りは、一生持っていて良いお守りです。

 

 

散策ポイント

道灌山は、江戸時代の観光地、富貴明媚で虫聴きの名所です。


 

青雲寺(せいうんじ)

屏風と松に彩られて、正月らしい佇まいの恵比寿さまがいます。

 

 

花見寺として、季節のしだれ桜が美しい境内。


 

修性院(しゅしょういん)

「日ぐらしの布袋」と呼ばれる大きな布袋尊。

 

 

塀には親しみ易さに配慮した、布袋尊のイラストがありとても可愛いです。

 

 

散策ポイント

富士見坂は、現在でも富士山を望むことが出来る坂です。

 

 

「夕やけだんだん」で有名の谷中銀座商店街。

 

 

谷中の名物で「まちかど賞」受賞した築地塀もお勧めです。


 

長安寺(ちょうあんじ)

徳川家康奉納と言われる、等身大寄木彫刻の寿老人。

 

 

東京芸大美術学部の開校に尽力した日本画家・狩野芳崖の墓もあります。


 

散策ポイント

谷中霊園にある、幸田露伴の小説『五重塔』跡は必見です。


天王寺(てんのうじ)

比叡山の円乗院から迎えた木像で、伝教大師の作と伝わる毘沙門天があります。

 

 

文化財の銅造釈迦如来坐像は小振りな大仏です。

 

 

散策ポイント

徳川慶喜墓所は、天皇家に恭順しているという姿勢から、神式の円墳といわれております。

 

 

護国院(ごこくいん)

3代将軍家光が納めたといわれる、大黒天画像と共にある大黒天。

 

 

庫裏は、昭和初期の住宅建築で、国登録有形文化財です。

 

 

散策ポイント

森鴎外旧居跡のある「水月ホテル鴎外荘」の鴎外温泉がお勧めです。

 

 

不忍池弁天堂(しのばずのいけべんてんどう)

 艶っぽくはなく、黒光りした弁才天があります。

 

 

意外と見ない、江戸の名所中の名所の弁天堂を確認できますね。

 

 

散策ポイント

上野公園の、意外と知られていない彰義隊の墓や、有名な西郷像を巡りましょう。

 

 

 

これで七福神巡りは終了です。


 

さいごに

この谷中七福神は、七福神を祀る寺院自体が見所ですが、コースの途中途中が、まさに江戸下町の必見散策ポイントです。

ここはじっくり1日をかけて廻るのが良いでしょう。
江戸最古の七福神巡りをご堪能下さい。

 
 

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