トルコ現地民直伝!濃くて美味しい本格チャイの入れ方・作り方レシピ
カッパドキアは、秋を通り越して冬を迎えています。
朝晩の冷え込みはとても激しいです。
旅行でいらっしゃる方は、防寒対策をしっかりしてきて下さいね。
さて、前回はトルコを代表する朝ごはんを紹介させていただき、朝からトルコ人はチャイを飲むという話にも触れました。
今日はそんなトルコ人の生活に欠かせないチャイのお話です。
トルコに来たことがある人は、行くところ行くところでチャイをごちそうになったと思います。
チャイにも色々な淹れ方、正確には色々な方法がありますので、今日はそのいくつかを紹介したいと思います。
一般家庭では、このような2段式のやかんを使います。
これは、トルコに来たことある人は見たことがあるのではないでしょうか。
どのような仕組みになっているのかというと、上の小さい方のやかんにはチャイの葉っぱ、下の大きいやかんには熱いお湯を淹れます。
最初に下のやかんに冷たい水を淹れ、上のやかんにはチャイの葉を詰めて火にかけます。
下のやかんのお湯が沸騰したら、上のやかんにそのお湯をゆっくり回すようにして淹れます。
さらに、下のやかんに水を足して、再び沸騰するのを待ちます。
その間に、チャイグラスにも熱いお湯を淹れて、グラスを温めておくとより良い感じです。
下のお湯が沸騰しても、火は止めず弱火にして、上のチャイの葉が十分蒸れるまで15分ほど待ちます。
ここがポイントです。
15分以上チャイの葉を蒸らすことが、とても重要です。
急いでは美味しいチャイは飲めないのです。
十分蒸らしたら、チャイグラスに上のやかんのチャイを半分ほど注ぎ、その後下のやかんのお湯で濃さを調節します。
渋めに淹れて、お砂糖を1-2個入れるのが一番美味しい気がします。
トルコの人は、この小さなチャイグラスに4-5個のお砂糖を入れます。
その他にも、やかん以外にチャイにを作る道具が色々あります。
こちらは、ペンションの朝ごはんの時に利用している電気のチャイマシーン。
上の蓋を空けるとこんな構造になっています。
中心にチャイの葉とお湯を淹れるスペースがあり、周りがお湯を入れるようになっています。
飲むときは右側のレバーを引いてチャイを出し、左側のレバーを引いてお湯を出し調節します。
また、こちらのタイプは、外でチャイを作るときの道具です。
中で薪を燃やせるようになっていて、その火で熱いお湯を作り、上にチャイの葉を入れたやかんを置けるようになっています。
ここから熱いお湯が出てくるので、やかんのチャイと合わせて、濃さを調整していただきます。
小さなグラスでちょいっと飲めてしまうチャイですが、トルコ人にとっては、とても大切なものです。
チャイへのこだわりは、日本人の日本茶以上で、知れば知るほど奥が深いです。
現に、私が淹れたチャイとトルコ人が淹れたチャイは、同じように作ったつもりでも全く美味しさが違います。
私も、もっと美味しいチャイが淹れられるように修行したいと思います。
皆さんも、もしチャイに興味がありましたら、トルコに来た際は2段式のやかんとチャイグラスを購入し、トルコ式ティータイムをお楽しみ下さい。
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