本当に一日分の野菜が摂取できるの?野菜ジュースの栄養効果と、簡単グリーンスムージーの作り方レシピ

執筆者: 我妻飛鳥 職業:農業・日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ
はじめに

こんにちは、野菜ソムリエ我妻飛鳥です。

 

一般消費者の健康志向が高まる近年、気軽に飲める野菜ジュースの需要も増え、今お店には様々な種類の野菜ジュースが並んでいます。


野菜不足が気になる私達にとって、手軽に飲める野菜ジュースは栄養補給にもなりますし、大変魅力的なものです。

 

今ではたくさん種類があり、迷ってしまうこともありますよね。

生の野菜とはどう違うのか、どれを選んだらよいのか、野菜ジュースについて少し掘り下げて考えてみましょう。

 

 

野菜ジュースとグリーンスムージーの違い

野菜ジュースとは、一般的には野菜や果物をジューサーなどですり潰し、繊維質を取り除いた果汁のことです。

 

一方、近年注目されているグリーンスムージーは、ロシア生まれのヴィクトリア・ブーテンコさんが考案したもので、葉野菜と果物と水をジューサーにかけたものです。

 

最大の違いは繊維質を取り除く(濾す)かどうかですが、基本的にグリーンスムージーは葉野菜を必ず使うのに対して、野菜ジュースは根菜類も含めて様々な野菜や果物を使うようです。

 

しかし、このあたりの区別は様々で、濾さなくても野菜ジュースと呼ぶものもあり名称もたくさんあるようですので、ここでは大まかに述べさせていただきました。


また、市販の野菜ジュースは加熱殺菌されているので、生野菜を食べるのとはやはり摂取できる栄養素も異なります。

「一日分の野菜」と記述があるものもありますが、多くの場合は一日分の野菜(約350g)を使用して作ったものということで、一日分の栄養素が摂取出来るということではないようです。

野菜ジュースのメリットデメリット

野菜ジュースのメリットとしては、美味しくて手軽に摂取出来ることです。

普段、野菜不足を感じている方にとっては、栄養補助食品として心強い味方となってくれるでしょう。

 

ただ、あくまで野菜ジュースは栄養補助食品として取り入れるのが望ましく、野菜ジュースに頼り切った生活になってしまうとやはり栄養不足につながります。


厚生労働省が推奨している、1日あたりの摂取量350gの野菜を使用した野菜ジュースであっても、食物繊維を取り除いたり、加熱処理したりする製造工程で野菜の栄養素は多少損なわれてしまいます。

特にビタミンCは熱に壊れやすい性質のため、市販品には野菜由来のビタミンCはほとんど残っておらず、添加物としてビタミンCが加えられている場合が多いと考えられます。


市販の野菜ジュースは種類によって使われている野菜も違います。

色分けされているものも見かけます。

食品添加物も含めて、内容表示をよく確かめて選びましょう。

 

野菜ジュースを飲む際の注意点

野菜ジュースを飲む際は、含まれている栄養と効能をよく見極めて下さい。

 

例えば、野菜ジュースに含まれるβカロチンは、脂溶性のため、油と一緒に摂取することで身体により効率的に働きますので、単体で飲むより食事のお供として飲む方がオススメです。


また、食物繊維は整腸作用効果がありますが、身体が弱っているときにたくさん摂取してしまうと、身体への負担が大きくなります。


身体が弱っているときは野菜スープなどを摂取した方が負担は減ります。熱によって壊れる栄養素や酵素はありますが、時として身体に良い場合があります。


野菜ジュースに頼りきらず、栄養補助食品として上手に取り入れることが大切です。

 

スムージータイプの野菜ジュースのレシピ例

前述で、野菜ジュースと分けてご説明させていただきましたが、手作りということで、繊維質を取り除かないスムージータイプの野菜ジュースをご紹介します。

材料
  • レタス・・・・・・1/4(4~5枚)
  • 大葉・・・・・・・2枚
  • バナナ・・・・・・1本
  • オレンジ・・・・・1個
  • リンゴ・・・・・・1/2個
  • しょうが・・・・・1かけ(5mm程度)
  • 水・・・・・・・・1~2カップ程度

 

作り方

① フルーツを一口大にカットする。

  • オレンジは、皮と種を取り除きカットします。
  • バナナは、皮を剥いて一口大にちぎって下さい。
  • リンゴは、芯とヘタを取り除きカットして、種ごと使用します。


② 野菜を洗ってざく切りにする。


③ 水分の多いフルーツからジューサーに入れる。


④ 野菜と、しょうがを入れる。

 


⑤ 水を入れる。


⑥ ジューサーのスイッチを入れて、滑らかになるまで回す。


⑦ お好みに合わせて水分や味を調整して、出来上がり。

 

 

レタスには、肝臓や腎臓の機能を高める効果や安眠効果があります。

大葉はクロロフィルがトップクラス、カルシウムやマグネシウムも豊富です。

しょうがを加えることで、血行促進・冷えを防ぎます。

 

フルーツはお好みですが、気持ち多めだと飲みやすくなります。

 

終わりに

野菜や果物をいろいろ変えて、楽しみながら野菜ジュースを作ってみましょう。

自分好みの味で美味しく出来た時は、よりハッピーな気分になります。


自分で作る時間がなくても、お店や市販の野菜ジュースを上手に取り入れ、健康的なベジ生活を楽しみましょう。

 
 コラムニスト情報
我妻飛鳥
職業:農業・日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ

株式会社EDEN
山形県置賜にてすいか栽培を中心とした農業をしています。
農業と食卓の未来をより豊かにしていきたい。
ぬくもり伝える、笑顔広がる。そんな農業に取り組んでいます

SHOP: https://farmeden.thebase.in/

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