美味しいドリップコーヒーの入れ方!ペーパードリップで喫茶店の珈琲を再現しよう

執筆者: 田口 俊介 職業:バリスタ
はじめに

こんにちは。
CAUSE COFFEE(コーズコーヒー)の田口俊介です。

 

喫茶店やカフェでコーヒーを頼んだとき、丁寧に一杯ずつ淹れてもらうドリップコーヒー。

皆さん一度は味わったことがあるかと思います。

 

日本のコーヒー文化と共に成長したペーパードリッパー

ペーパードリップは、常に最高の一杯を追求する日本のコーヒー文化とは、切っても切れない関係です。
その進化と共に成長してきたコーヒー器具といっても、過言ではないでしょう。


また、どこでも手頃な値段で購入出来るため、ご自宅で使われている方も多いのではないでしょうか。
現在は海外のバリスタの間でも、日本製のペーパードリッパーを使うことが大流行なのです。
今回は、そんなペーパードリップのコーヒーを、ご自宅で楽しむ方法をお伝えします。

 

 

ドリップコーヒーに必要な器具
ドリッパー

1−2杯用の小さい物、3−4杯用の大きい物など、サイズや形状は色々とありますが、自宅での楽しみ方に合わせて選んでみて下さい。

 

ペーパー

ドリッパーの形状に合った物を選びましょう。
お勧めは漂白済みのペーパーです。

コーヒーに紙の香りが付きにくいのが特徴です。

 

カップ/サーバー

一杯分を淹れる場合は直接カップに、何杯かをまとめて淹れる場合にはサーバーを使いましょう。
淹れる前にお湯で温めることで、コーヒーを熱々のまま楽しめます。 

 

 

ペーパードリップの淹れ方

ここでも基本となるのは、前回お伝えした「美味しいコーヒーの淹れ方」です。
これにプラスして、下記のコツを取り入れてみて下さい。

 

1.ペーパーを濡らす

ペーパーを濡らすことで、コーヒーに紙の味が付くのを避けることが出来ます。
また、コーヒーの成分が紙に吸い取られず、よりしっかりした風味のコーヒーを淹れられます。

 

2.粉をしっかり蒸らす

最初に、粉に少しお湯を落として30秒ほど蒸らします。
分量としては、使うコーヒーの2倍くらいのお湯です。

(例:10gのコーヒーを使う場合は20gくらいのお湯を落とす)。


ドリップコーヒーにおいて、蒸らしは最も大事なポイントです。

蒸らすことでコーヒーの成分をしっかり抽出することが出来ます。

 

3.お湯は少しずつ注ぐ

大体50ccずつの、少量のお湯を何回かに分けて注いで下さい。
一度に注いでしまうと、苦みや嫌な味が出てしまうことがあります。

 

4.円を描くように、中心から外側に向けてお湯を注ぐ

お湯を注ぐ時には、一カ所だけに注ぐのではなく、中心から 「の」 の字を書くように注ぎましょう。

外側の紙の部分に注ぎ過ぎると苦くなりやすいので、気を付けて下さい。

 

2-3分程度抽出し、人数分のコーヒーが抽出されたら出来上がりです! 

 

 

おわりに

ペーパードリップのコーヒーは、口当たりがすっきりとしたクリーンな味わいが特徴です。
フルーティーなコーヒーでは、その綺麗な酸味を、深煎りのしっかりしたコーヒーでは、甘みやコクを楽しむことが出来ます。


ぜひ色々なコーヒー豆で楽しんでみて下さいね。

 
 コラムニスト情報
田口 俊介
性別:男性  |   現在地:カナダ バンクーバー  |   職業:バリスタ

'CAUSE COFFEE(コーズコーヒー) 代表
バリスタ/コーヒーディレクター

「コーヒーを通して毎日をよりわくわくさせる」というメッセージを掲げ、コーヒーの魅力を伝えるため活動中。

自家焙煎コーヒー店での修行やチェーンカフェのマネージャーを経て、バリスタ修行のためカナダ・バンクーバーへ。
歴代のバリスタチャンピオンを輩出しているCaffe Artigianoでバリスタを努めた後、現地のカフェにてバリスタトレーニングやコーヒーメニューの考案をつとめる。

帰国後、「コーヒーの魅力を少しでも多くの人に伝える」というミッションを掲げ、'CAUSE COFFEEを立ち上げる。コーヒーセミナーの開催やイベントでのコーヒースタンド出店などを行う。

2014年に再度バンクーバーへ。現在はカフェの立ち上げ業務やマネージメント、コーヒーやフードメニューの開発に携わっている。