潜在意識を呼び覚ますヒプノセラピーの手順とは?過去や前世を辿るセッション実例

執筆者: 安蔵寿苗 職業:ヒプノセラピスト
はじめに

こんにちは、ヒプノセラピストの安蔵 寿苗です。
今日は、ヒプノセラピーが、どのように進んで行くのかをご紹介したいと思います。

 

 

まずはインタビューから

インタビューで、クライアントさんのことを色々と教えていただきます。
どんな幼少時代を過ごしたのか、両親との関係、今の家族との関係などなど、インタビューを通して、クライアントさんに沢山のことを思い出して貰います。

インタビューをすることで、セラピストとクライアントさんの信頼関係も作られていきます。
ゆったりとした雰囲気の中で、自分の今までを振り返ってみる。
普段の生活では、中々持てない時間なのではないでしょうか。

 

このインタビューはとても重要です。
客観的に自分の今までを振り返ることで、クライアントさんはご自身の問題点に気が付かれる場合が多いからです。

 

そして催眠療法へ

インタビューが終わったら、催眠療法へと入っていきます。
クライアントさんには楽な姿勢になって貰います。
そして、目を閉じてゆっくりと呼吸をして貰います。
呼吸に意識を集中しながら、体の力を抜いていくようにセラピストは誘導していきます。


ヨガをやっている方にはお馴染みだと思いますが、ヨガの最後に必ず行う”死体のポーズ(シャバーサナ)”を思い出してみて下さい。
仰向けで体中の力を抜いて横たわっているうちに、頭はぼーっとしてきて、眠る手前のような、眠ってしまいそうな状態になることがあると思います。
催眠状態はまさにそんな状態になって行うのです。

 

問題を教えてくれる潜在意識が出てくる

ここまで来ると顕在意識はお休みして、潜在意識が出てきます。
この状態になると、今クライアントさんが抱えている問題の原因となった過去へと、潜在意識が連れて行ってくれます。

潜在意識が連れて行ってくれたそこは、幼少時代かもしれないし、前世かもしれません。
問題の原因となった過去なので、答えを知っているのはクライアントさんの潜在意識だけなのです。
どこへ行くのかは、クライアントさんにもセラピストにも分からないのです。

 

 

潜在意識が辿り着いた先で感じたこと

辿り着いた先で感じたり見えたりしたことを、クライアントさんはリアルに感じます。
過去の自分になっているわけですから、例えそれが前世であったとしても、実際に経験しているのと同じように感じるわけです。


苦しい過去も、悲しい過去も、幸せだった過去も、満たされていた過去も、全てリアルに思い出していきます。

 

思い出したことによって問題が解決する
  • 前世で〇〇だったから、今の自分は〇〇が苦手だったのか。
  • 前世で〇〇だったから、今の自分は〇〇を怖がっていたのか。
  • 自分はあれもこれも出来ていた。
  • 自分はあれもこれも乗り越えてきた。


過去に戻ることで、私達は多くのことを思い出し、多くのことに気が付くのです。

そして今まで問題だと思っていたことは、過去世に戻り思い出すことによって、ほとんどの場合が克服出来てしまいます。
これは本当に不思議なのですが、思い出したことで、大抵の問題は解決してしまいます。
それは、過去の問題であって今の問題ではないと、心が認識するからだと思われます。

おわりに

本を10冊読んで理屈を知ったとしても解決出来ないことが、1度のセッションで解決出来てしまう。
10冊の本を読むより1度のセッション。

ヒプノセラピーを受けて効果を実感した方には、納得していただける言葉なのではないでしょうか。