こんにちは、手相学研究家の寺島みさおです。

日本の手相占いの主流は「西洋手相学」です。
元々は英語で日本に渡来したので、各名称の英語表記から、真の意味を探ることが出来るというお話をしてきました。

今回お話しする「運命線」の英語表記は「Fate Line」。
Fateは、やはり「運命」という意味です。
では、運命線にはその人の運命が記されているということなのでしょうか。

ローマの哲学者セネカ(Lucius Annaeus Seneca/紀元前1年頃-紀元後65年)の名言で、運命についてこのような言葉を残しています。

自分では、どうすることも出来ない運命もあります。
しかし、人は皆「自由意思」を与えられています。

どうすることも出来ない事を受け止めて、自らの意思で選択していくのが、運命という名の人生ではないでしょうか。
手のひらに刻まれた運命線はまさに、何を受け止め、どう選択していけば良いかを教えてくれているのだと思います。

「私、運命線がないのです。」と言って、手を差し出す方が多くいます。
しかし、大方の場合、しっかりと運命線が刻まれています。
運命線は、市販に出ている手相の本に書かれている線と同じような線ではないことが多いので、見付けにくいのかもしれませんね。

運命線の定義は「どこから始まっていても、手首の方から中指の付け根の方へ向かって伸びている線」です。

運命線は、その方の人生を刻んでいます。
自分の歩んで来た道です。
正確に見付けてあげて下さいね。
しっかり出ていても、薄くても、無くても、全てあなたの人生を映し出しているのです。

運命線は、他の主要線（生命線・感情線・知能線）と一線を画する線と言われています。
なぜならば、その方の「意思」が多く反映しているからです。
線の状態で、どんな人生を送ってきたのか、今どんな状態なのか、そして、これからどういう人生になっていくのかを知ることが出来ます。

しかし、ここで気を付けていただきたいのは、これからの人生（未来）については「今のままの心持ちでいくと」という条件付きです。

今、目的意識を持って頑張っている人は、これから先を意味するところに良い線が出ているかもしれませんね。
逆に「今」安心してあぐらをかいていたら、消えていってしまうかもしれませんよ。

実際に、鑑定した時には将来のところに線が出ていなかったのに、その後目的意識を持って日々を送っていた方が、久しぶりに鑑定にいらした時に、線が出ていたという例を見てきています。
また、それとは逆に、良い運命線が出ていたにも関わらず、消してしまった人も見ています。

いわゆる簡易の「手相占い」では「太くしっかりとした運命線は仕事運が良い｣という読み方があります。

では、薄い人や無い人は、全く仕事運を期待してはいけないのでしょうか？

運命線は、仕事も含めて「社会的な役割」を知るヒントとなる線です。
その役割を捉えて、どういう仕事に就くか、どういう働き方をするか、どういう毎日を過ごすか、その答えを導くために活用するのが運命線です。

つまり、運命線を上手く活用すると、自らの力で仕事運を上げることが出来るのですね。

英語で吉は、Fortuneといいます。
一方「凶」はMisfortune。
Fortune（幸運）をMissする（逃す）ということです。
幸運をその手で掴むような人生を送るのか、自ら逃すように生きてしまうのか。
それは、手を持つ人の意識次第だと思います。
運命線は、どのようにすれば自分らしくあるのか、人生設計のヒントを教えてくれていると言えるでしょう。

あなたは、FortuneをMissしていませんか？
まずは、運命線を観察して吉となる人生の秘訣を探ってみてはいかがでしょうか。