旬のカワハギ、釣り方とさばき方!おすすめ料理レシピ -実践編- (1/2)
カワハギの面白さは、前回のコラムで紹介した通り、アタリも無いのに餌を取られる「餌取り名人」から「どうやればアタリを取って針掛かりさせることが出来るか」にあります。
カワハギは、魚の中ではホバリング(その場に停まっていられる)の名人で、口の中に味蕾(味を感じる器官)を持っており、それで針を感じて避けながら餌を取ることが出来るようです。
今回は、カワハギの釣り方のポイントと、釣ったカワハギを美味しくいただく調理方法を紹介します。
カワハギ釣りの餌は、剥き身のアサリです。
他にアオヤギやアオイソメを使う場合もありますが、まず船宿で用意してくれるのは剥き身のアサリです。
これに一番喰ってきます。
自然界に剥き身のアサリなど泳いでいる訳ないのに、カワハギはその味蕾で、これが美味しいことを知っているのです。
特に、アサリの黒い部分はワタ(内臓)ですが、ここを真っ先に喰っていきますので、餌付の基本中の基本は、アサリのそのワタの所に、針先を入れておくことです。
詳しい餌の付け方は、船長に聞けば教えてくれます。
最初は付けにくくて、少しイライラしますが、すぐに慣れます。
コツは、ザルと塩を用意しておいて、ザルの中に餌を入れ、塩で良く洗うことです。
アサリのヌルミが取れて、付けやすくなります。
あとは、使う分だけをタオルの上に置いておき、水分を取ります。
長く置いておくと、餌が乾いてタオルにくっついてしまいます。少しずつにしましょう。
お店に行けば「カワハギ餌入れセット」が売られています。
仕掛けは胴付3本針仕掛けで、ハゲ針やセイゴ針など色々あります。
これも船宿の仕掛けを買うのが無難です。
集魚器などの小物もありますが、お好みで使って下さい。
針は、先が鈍っていると(爪にかけても滑る)釣れません。
カワハギ釣りは一番、針を消耗する釣りでしょう。
仕掛け(針)をマメに換えて下さい。
カワハギの釣り方ですが、一般的なものをご紹介しておきます。
これは、カワハギに餌をアピールして誘うためと、ゲスト(トラギス、ベラなど)がそこに多い時にそれらを避けるために行います。
基本、錘は底に着けたまま、竿先を激しく上下にシェイクします。
そして、数秒間止めます。
その瞬間にカワハギがいれば喰ってきますので、合わせを軽く入れて下さい。
大きな合わせ(ビックリ合わせ)だと、すっぽ抜けてしまいます。
これは、人によってやり方が違う場合があります。
私の場合、錘を底に付けたまま、竿先を海面に送り込んで道糸を緩め、錘が海底から離れないように、またスッを戻します。
その時、やはり数秒竿を止めます。
カワハギが喰ってくる間を与えるためです。
タルマセは、竿のクラッチを切って、仕掛けをフワッと底に弛ませ、リールで這わせのようにまた道糸を張った状態にします。
この釣り方は、特に明確な違いがあるとは思っていません。
要は、カワハギを底で誘って喰わせるということです。
これは一番簡単ですが、我慢強さが要ります。
錘が底を付いた状態から、ゆっくりと数m仕掛けを上げ、またゆっくりと底に仕掛けを降ろしていきます。
カワハギが宙層(上の方)にいそうなときに試して下さい。
これは「聞き上げ釣り」のバリエーションの様なものです。
要は、底ではなく、まさに宙層で仕掛けをゆっくりと上下させる方法です。
これも上の方にカワハギがいる時に試してみて下さい。
カワハギとの我慢比べです。
これは、活性が悪く、どうにもカワハギのアタリが取れない時に、まさにジッと竿を動かさずにアタリを「待つ」釣りです。
消極的ですが、効果がある時もあります。
他にも「這わせ釣り」のバリエーションで、軽く仕掛けをキャスト(投げる)して、底を引いてくる(時々止める)ようにして釣る方法もあります。
要は、その日の釣れるパターンを早く掴んで、釣果につなげるのが肝心です。
故に、カワハギ釣りはあの手この手が必要なのです。
カワハギが上手く掛かって巻き上る途中、一旦軽くなりますが、これは喰い上げて来るからです。
急いでリールを巻いて下さい。バレやすくなります。
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