プロ直伝・美味しいコーヒーの入れ方!自宅でカフェのような珈琲を味わう4つのコツ (1/2)

執筆者: 田口 俊介 職業:バリスタ
はじめに

こんにちは、CAUSE COFFEE(コーズコーヒー)の田口俊介と申します。
コーヒーを通して、皆様の生活がよりワクワクしたものになるよう色々な情報をお伝えできればと思っています。


さて、第一回の今回は「美味しいコーヒーを淹れるための4つのコツ」をお伝えします。

 

 

基本となる4つのルール

私たちは、コーヒーセミナーやイベントなどを通して、コーヒーの楽しみ方をお伝えてしています。

その中で、コーヒーの抽出というと 「全然うまくいかない」「プロだからうまく淹れられるんじゃない?」「難しくて家でおいしく飲むのは諦めた」というお声を時々お聞きします。


たしかに喫茶店やカフェ飲むコーヒーは美味しいですし、その洗練された所作を見ていると「まさにプロ!」と言った印象を受けますよね。

でもご安心を。
コーヒーを美味しく淹れるには、じつは基本となる4つのルールがあります。

これを守るだけで、カフェや喫茶店のプロの味にぐっと近づけるのです。

コーヒーメーカーからハンドドリップ、フレンチプレスなど、淹れる方法も色々ありますが、実はどれも基本は同じ。
まずはこの4つのコツを守ってコーヒーを楽しんでみてください。

 

 

新鮮な高品質の豆を選ぶ

コーヒーの美味しさを決めるのは、なんといっても焙煎されたコーヒー豆の品質です。

料理において素材が大事なのと同じで、コーヒーにおいても、元となるコーヒー豆の品質が高いか、そしてそれがいかに新鮮かということが大切になってきます。


ぜひお近くのコーヒー専門店へ足を運んで、お店の方へ好みの味を伝えてみてください。

全てのワインの風味や香りが違うのと同じく、全く同じ風味のコーヒーはありません。

色々なものを試す中で、新しい風味との出会いや驚きがきっと見つかります。

これもコーヒーの楽しみの一つだと思います。

 

 

新鮮なうちに飲もう

また、いくらいい素材でも、時間が経って風味が落ちてしまっては勿体ないですよね。

それと同じで「コーヒー豆は新鮮なうちに飲みきる」ことを大事にしてください。

コーヒーの風味を楽しむには、焙煎日から2-3週間程度で飲みきるのがコツです。

中には1ヶ月程度風味が保てるものもありますので、あくまで目安です。


購入する際には、袋に記載されている焙煎日をチェックし、新しいものを購入しましょう。

 

飲む直前に豆を挽く

焙煎されたコーヒー豆には風味と香りがぎゅっと詰まっています。

でも、その香りやコーヒーの美味しさは、挽いた瞬間からどんどん空気中に逃げて行ってしまうのです。

最大限に美味しさを楽しむに、コーヒー豆は飲む直前に挽くことをぜひお勧めします。


豆を挽くためのミルは高い物でなくてもかまいません。

手回しのものでも十分美味しくなります。
挽いた瞬間、部屋に流れるコーヒーの芳醇な香り。

これも自宅で挽く楽しみの一つです。

お湯とコーヒー豆を計量する

「お湯とコーヒー豆を計量?」
ちょっと聞き慣れないかもしれません。

でもじつはこれも料理と同じなのです。

料理をする際にレシピ通りの分量を守るのと同じように、ご自宅にあるキッチンスケールを使って、お湯とコーヒー豆の量を計ってみてください


お好みにもよりますが、10g(計量スプーン約1杯)に160-180gのお湯が目安です。

毎回これをやるのは少し面倒かもしれませんが、こうやって計るだけで安定して美味しいコーヒーを楽しむことの近道になります。


ここだけの話、じつはプロのバリスタもこうやって計量することで、安定して美味しいコーヒーを提供しているのですよ。

 

 
 コラムニスト情報
田口 俊介
性別:男性  |   現在地:カナダ バンクーバー  |   職業:バリスタ

'CAUSE COFFEE(コーズコーヒー) 代表
バリスタ/コーヒーディレクター

「コーヒーを通して毎日をよりわくわくさせる」というメッセージを掲げ、コーヒーの魅力を伝えるため活動中。

自家焙煎コーヒー店での修行やチェーンカフェのマネージャーを経て、バリスタ修行のためカナダ・バンクーバーへ。
歴代のバリスタチャンピオンを輩出しているCaffe Artigianoでバリスタを努めた後、現地のカフェにてバリスタトレーニングやコーヒーメニューの考案をつとめる。

帰国後、「コーヒーの魅力を少しでも多くの人に伝える」というミッションを掲げ、'CAUSE COFFEEを立ち上げる。コーヒーセミナーの開催やイベントでのコーヒースタンド出店などを行う。

2014年に再度バンクーバーへ。現在はカフェの立ち上げ業務やマネージメント、コーヒーやフードメニューの開発に携わっている。

 

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