人間関係のストレスを感じやすい人へ!人間関係を完全に壊す「7つの致命的な行動」
心理カウンセラー解説!人間関係がいつもうまくいかない。そんな人がやりがちな、相手からの信頼を失う7つの行動を選択理論心理学の視点から解説します。
こんにちは、心理カウンセラーの田中勝悟です。
人間関係ほど難しいものはありません。精神科医であるグラッサーや、心理学者のアルフレッド・アドラーによれば、「心の病気のほとんどは人間関係に起因している」とされています。
それくらい、人間関係の悩みは私たちの心の健康に深くかかわっているのです。
今回は、私たちの大切な人間関係を壊す考え方や習慣について、選択理論心理学の視点からお話したいと思います。
人間関係を壊す考え方は以下の3つです。
- 人は外側から動機づけられる
- 相手は変えられる
- 相手が間違っている場合、変えることは正しい
これらは選択理論心理学では「外的コントロール心理学」と呼ばれています。
簡単に言えば、人間は間違っていたら、周りが厳しく言ったり、欠点を淡々と伝えたり、怒ることが大切だという考え方です。
これが行き過ぎると、相手の間違いを正すために暴力を使ったり、怒鳴り散らすことも仕方がないという発想につながっていきます。
この外的コントロールが行き過ぎると、7つの致命的習慣と呼ばれる行動を頻繁に起こすようになります。
それらは以下の7つです。
- 批判する
- 責める
- 文句を言う
- ガミガミ言う
- 脅す
- 罰する
- 従わせるために褒美で釣る
皆さん、心当たりはありませんか?
これらの行動を人間関係で行うと、確実にその関係は壊れていきます。
逆に言えば、この習慣を使わないようにするだけで、人間関係は確実に良くなります。
例えば、お母さんが子どもに対して「叱らないからちゃんと話して」と言う場面を想像してください。
そこで、子どもが正直に、
「たけし君のおもちゃが欲しかったから、叩いて取り上げたんだ」と話したとしましょう。
お母さんとしてはどうでしょうか?
「そっか、正直に話してくれてありがとう」と言えるでしょうか?
大抵のお母さんは、
「なんで、そんなことしたの!?していいことと悪いことの区別もつかないの!?」
「なんでそんなことすら分からないの?」とさらに怒ってしまうのではないかと思います。
この時点で批判したり、責めたりしています。
そうすると子どもは、これからお母さんに正直に話そうとするのを避けるでしょう。
言い訳が多い子どもの大半は、私たちが7つの致命的習慣を使ってしまうことが原因です。
そういう時は、
「そっか、正直に言ってありがとう。でもお母さんはそういうやり方が好きじゃないなあ」
と、まずは子どもの気持ちを尊重し、その後で子どもがどうすれば良い行動を取ることが出来るのかを話し合うスタンスを取ると良いでしょう。
また、勉強をしない子どもに対して「今度のテストで順位あがったら、ゲームを買ってあげる」という約束をした方も多いんじゃないかと思います。
褒美を出せば、確かに勉強してくれる子どもも多いです。
しかし、褒美が出なくなると、途端に勉強をしなくなる可能性があります。
そうなると、子どもに対してさらにイライラして、怒ってしまうこともあります。
この場合は、勉強をさせることよりも、勉強の面白さをどう伝えるかが大切になってくるだろうと思います。
より良い人間関係の築くためには、上記の7つの致命的習慣を止めることです。
私たちは、自分の思い通りに相手を外側からコントロールすることはできません。
「相手を変えることはできない」と言うことを口癖にすることで、致命的習慣を使う機会はグッと減るでしょう。
ただ、致命的習慣を止めるだけでは不十分です。
多くの方は「『7つの致命的習慣を使うな』と言われると、どう話していいか分からない。」と戸惑います。
それだけ外的コントロールは私たちの脳に深く居座っているのです。
それに、脳は「使わない」「しない」を実行するのは不得手です。
そのため、「7つの致命的習慣」ではなく、どんな行動を行えばいいかを考えて行く必要があります。
続きの「心理カウンセラー解説!人間関係を確実に良くする「7つの身につけたい習慣」」では、幸せな人間関係を育む習慣についてご紹介しています。
どうぞ前後編合わせてチェックしてみて下さいね。
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病院と学校で心理カウンセラーの仕事をしています。
多くの方の幸せに貢献できるようなカウンセラーをめざし、日々勉強中の身です。
少しずつ、成長しているのかな?と迷いながら前に進んでいるという感じです。そんな中で私が感じたことコラムでお伝え出来ればと思っています。
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