鎌倉観光でおすすめの「あんみつ屋さん」5選。鎌倉のレトロカフェ・甘味処レポ
鎌倉観光旅行でおすすめの和風カフェ・スイーツ店を紹介。「あんみつ」の歴史を学びながら、美味しいあんみつが食べられる人気店をピックアップ!
こんにちは、「季節の和菓子と楽しむ日本茶サロン」主宰・日本茶アドバイザーの柳澤ゆり子です。
夏本番、ひんやりスイーツを求める気持ちは昔も今も変わりません。
現代の方が気温は高いかも知れませんが、兼好が『徒然草』の中で「住まいは夏を旨とすべし」と記しているように、昔の人々にはクーラーなどないわけですから夏をいかに涼しく乗り切るかが重要だった様に思います。
さて、今回は日本の夏を代表するひんやり和スイーツ「あんみつ」について調べると共に、鎌倉のレトロカフェ・甘味処5店をご紹介させて頂きます。
「あんみつ」と「みつまめ」の違いがよくわからない!なんて方もいるのではないでしょうか?
「あんみつ」とは、「みつまめ」と一緒に餡を盛りつけたもの。
「あんみつ」から餡を抜いたものが「みつまめ」ということですね。
この「あんみつ」は、お店によって多少の差はあるにせよ、以下などが一緒に盛り付けられて提供される和菓子です。
☑ 茹でた赤えんどう豆(塩気がお店によってだいぶ違います)
☑ 小豆餡(お店によってこし餡・粒餡の違いあり)
☑ 求肥
☑ 干し杏
黒蜜もしくは白蜜が添えられることが多いですね。
「あんみつ」の発祥については諸説あるようですが、昭和初期に「みつまめ」に餡をトッピングする形で考案されました。
今考えると当然の発見の様な気もしますが、当時は画期的なアイデアだったのかも知れません。
銀座の「若松」が考案したという説と、同じく銀座の「月ヶ瀬(現コックドール)」が考えたという説があるようです。
その元となる「みつまめ」に関しては、浅草の、今では芋ようかんで有名な「舟和」が明治36年に角寒天・甘煮杏・求肥・赤えんどう豆をモダンな銀の器に盛り、特製の白蜜もしくは黒蜜をかけて銀のスプーンで食べる「みつ豆」として考案したと言われています(舟和HP参照)。
この原型は江戸時代から食されてきた、米粉で作ったもち・えんどう豆に蜜をかけただけの「みつ豆」だそうです。
江の電 和田塚駅に着いたら線路を渡って到着する風情のあるお店です。
写真はクリームあんみつ。
ブルーの器が目にも涼しいですし古民家で江の電を眺めながらのんびりしたい方にお勧めです。
鳩サブレで有名な豊島屋さんの運営する茶寮です。
写真はクリームあんみつ。
こちら「あん」がどこにあるかと言いますと…器の底にたっぷりと!
白玉も紅白でおしゃれな上、ゆで豆の塩加減が絶妙です。
喧噪の小町通りから横道にそれると現れるノスタルジックなお店です。
写真はクリームあんみつ。
こちらの特徴はフルーツがたっぷりのっている事と餡が絶品な事です。
女性のおひとり様が多い点も、昔からのファンが多い事を物語っていると思います。
こちらのお店は賑やかな小町通り側とは逆の西口側、銭洗弁天に向かう途中にあるお店です。名物は「黒寒天」といって、沖縄産の黒糖と高知産の生姜を加えて作られています。
写真は通常の寒天と黒寒天が両方使われた、黒白あんみつです。
写真にはありませんが白玉にも豆腐を入れたりと女性に嬉しいこだわりがみられます。
小町通りの真ん中辺にある人気店です。
竹の器に入って提供される点も風情があります。
写真は、白玉あんずクリームあんみつ。これでもか!という位杏がたっぷり乗ってきますので、杏好きにはたまらない一品です。
白玉もモチモチで、出来立てのよう。
あんみつは、現在では一年中食せるお店が多いので、季語が夏と言われてもピンと来ないかも知れませんが、やはり見た目の涼しさと食感・喉ごし・冷たさ…どれをとっても夏に食べたくなるスイーツですね。
甘味屋さんでウォッチングしておりますと、アイスクリームをトッピングした「クリームあんみつ」や白玉ののった「クリーム白玉あんみつ」といった贅沢な一品が人気なようです。
しかしながら見た目や味だけにとどまらず、下記の様に栄養も豊富なのです。
- 寒天…海藻である天草から作られるので食物繊維が豊富
- 赤えんどう豆…グリンピースを鞘から出して乾燥させたものでビタミンB類・カリウム・食物繊維が豊富
- 黒蜜…白砂糖と比べ黒砂糖が原料なのでミネラルが豊富
- 干し杏…ビタミンの他ミネラルが多く、疲労回復・冷え症に効果
- あん…小豆から作られるのでサポニン・ビタミンB1が豊富
かき氷ももちろん良いのですが、今年は「あんみつ」で栄養補給しながら、涼をとってみてはいかがでしょうか。
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