足りないのは保育園?保育士?待機児童問題に迫る。
「#保育園落ちたの私だ。」ツイッターやブログで話題の待機児童問題。東京都では保育園や保育士の数が足りないと騒がれる中、原因調査が不足したままの政府の対策に批判も集まっています。
こんにちは、心理カウンセラーの宮本章太郎です。
待機児童問題が深刻で、保育園が足りてないと言われてますが、保育士さんの数も足りてないように感じます。
各種メディアの報道では、足りてない現状と問題に直面してる方々の実情ばかりがピックアップされ、とにかく増やせ増やせと現状打破の対処法しか紹介されません。
待機児童の数が多く、保育園の数が足りてないところは本当に足りてないのですが、全国的に見ると地域によってはむしろ常に受け入れ体制で入園希望者の募集をしており、逆に「待機保育園」状態のところもある状況です。
待機児童問題にも地域格差があるわけです。
足りてないからとただ増やせばいいというわけではなく、保育の質の確保も重要ですし、あまりにも多忙な保育士の携わる業務の見直しも重要でしょう。
保育士さんの実際の業務を見ると、夜遅くまで仕事をし、自分の生活もままならないような状況が見て取れます。
これだけ忙し過ぎると、保育士の資格を持つ人だけたくさん増やしても、保育士の資格を活かそうと就労する人も減少するのは当然です。
やりがいを感じるどころか、業務をこなすだけが精一杯で、何か問題が起きないよう常に神経を使わなければならず、気の休まる時もありません。
おまけに、夜遅くに帰宅してるようではゆっくり体を休める事も出来ず、その上労働条件や福利厚生など待遇の面でも優遇されないとなると、待機児童を抱えるご家庭の不満と共に、保育士さんたちの不満の声にも耳を傾けなければなりません。
保育の仕事だけに専念出来るならまだしも、その他の業務に追われて一日が終わる保育士。
保育士の数を確保するのも大事ですが、ただ単純に数だけ増やすのではなく、労働力や業務内容を分担させることが、まず重要なのではないでしょうか。
一人に業務を全て担わせるのではなく、この人はこの作業、この人はこっちの作業をして貰うというように、役割分担の数を増やすことが、待機児童問題を解消する第一歩だと私は考えます。
保育の現場が上手く回っている地域を参考にしながら役割の分担化を推し進め、保育士の労働環境(境遇)と待機児童を抱えるそれぞれのご家庭の事情に合った、きめ細やかな対策と対応が求められます。
また、役割の分担化を推し進めると雇用の創出にも繋がりますので、待機児童問題の解消に繋がるばかりか、保育士の負担軽減とともに雇用問題の改善まで見込めると期待が出来ます。
保育士を増やせ増やせと言っても、大事なのはその増やし方です。
今までと同じ環境や境遇のものをただ増やしたところで、問題解決には繋がりません。
足りないから増やすではなく、なぜ足りないのか?何が問題で足りてないのかを考察することによって、今見えている問題の対処法より、問題の本質を捉えた改善策を講じることが可能となります。
足りないからと単純に数だけ増やそうとしても、次々課題が山積みとなるだけで、改善策が追いつかない現状を変えることは難しいでしょう。
少子化少子化と言われる中で、なぜこのような待機児童問題が社会問題になっているのか。
まずは先にここを考えていかなければなりません。
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