子供には「恥じらい」を教えよ!羞恥心を育てるしつけ方
我が子を善悪の区別がつく、良識のある若者に育てる方法をご紹介。キーワードは、“恥じらい”。正しい道を歩めるよう、赤ちゃんの時からしつけを始めましょう。
そうと聞くと、きっと多くの方が驚かれることと思います。
ですが、これは本当のこと。
今回は、赤ちゃんの頃から教えられる“恥じらい”について、教えたほうがいい理由と、その教え方をご紹介します。
子どもの真っ白な設計図に、善良で美しい人生を描く、その描き方を教えるのは、大人の責任です。
子どもの頃は、好奇心の塊。
それはそれはたくさんの、そしてあらゆる種類のいたずらや間違いをしでかすことでしょう。
小さな頃は大人が注意したり、時には叱ったり怒ったりして、それを止めることができます。
ですが、最終的に、子どもは自らを律する心を学ばなければなりません。
小さな頃は止められなかった自分を引き戻す心、それが“恥じらい”です。
“恥じらい”の心は、何もしなければ、育つことはありません。
子どもがいずれ「こんなことをするのは恥ずかしい」と自分を律することが出来るようになるには、彼らが小さな頃から、大人が“恥じらいの心”を育ててあげる必要があります。
オムツを外してお尻をキレイにしてから、新しいオムツに替えるまでの短い間ですが、「あー、恥ずかし、恥ずかし」と歌うようにはやしながら替えてください。
お風呂のあと、裸が嬉しくて逃げ出す子にも、同じようにはやしてください。
怒ったりと、罪悪感を抱かせる事は、する必要はありません。
そうすることで、「服を着ないことや、お尻を隠さないことは恥ずかしいことだ」という感覚が、だんだんと育ちます。
悲しかったり、痛かったりしたときに泣くのは、再び元気を取り戻すために必要なことです。
ですが、何か悪いことをして怒られたときに流す涙は、恥ずかしいこと。
そういった状況のときは、親は子どもに対して「あ、なっくなっく」「泣いてる、泣いてる」などとはやしてください。
どんなに小さな子でも、悔しそうに泣きやむか、余計に泣き出すか、親にしがみついてくるか、何らかの感情が出てくると思います。
海外に住んでいると、街中にあるゴミ箱の多さに驚かされます。
ゴミ箱が多いと、ゴミをすぐに捨てる事が出来てとても便利です。
何故日本にはゴミ箱が無いのでしょう。
それは、ゴミ箱が少ないのに、人々がポイ捨てしない意識が高いのだと思います。
そこにあるのは、まさしく「恥じらいの心」。
ですから、誰が見ているわけでもない、褒められるためでもない、それでも正しい行いを選ぶことが出来るのです。
それを育てたのは「お天道様が見てる」と言って叱られた、幼少期の経験があるからではないでしょうか。
是非、赤ちゃんの頃から、恥じらいの心を育ててあげてくださいね。
きっと、将来「こんなことをするのは恥ずかしい」と、自分を律することが出来るような子に成長しますよ。
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シンガポール在住、四児の母。
子どもが通う幼稚園は、「子どもの行動はお母さんに原因がある」とばっさり切られるところ。
そこでの洗礼と愛で、母としてタフになりました。
子育て系、旅レポートライターとして活動。
子育てアドバイザーとしてお話会などもしています。
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