ダイエットのために、食べたいものを我慢したり運動を心がけたりしているのに、何故かなかなか体重が落ちない…。結果が出なくてモチベーションが下がりそうなとき、どう乗り切るかがダイエットの成功を左右します。
■ダイエットには停滞期がつきもの
ダイエットを開始して、はじめのうちは順調に体重が落ちていたのに、1ヵ月くらい経つと急に減らなくなってしまうことがよくあります。
これがいわゆるダイエットの「停滞期」。
なかなか思うように結果が出ないためにダイエットを諦め、以前の食事や生活習慣に戻してしまい、せっかく落とした体重をリバウンドさせてしまうケースも多いようです。
停滞期は、ダイエットをしていれば誰もが直面する問題です。
私たちの体には、体内環境を一定に保つための「ホメオスタシス」という機能が備わっています。
ダイエットによって体重が減ると、このホメオスタシス機能によって体が非常時と認識してしまい、消費エネルギーや基礎代謝量をおさえる働きをしてしまうのです。
「頑張っていても痩せない」という状況はつらいものですが、停滞期は、これまで確実にダイエットができている証拠ともいえます。
停滞期を乗り切れば、必ずまた体重は落ち始めます。「今は体重が落ちなくても仕方ない」と理解し、気持ちに余裕を持つようにしましょう。
■ダイエット停滞期のNG行動
なかなか体重が落ちないからといって、ダイエットをやめて以前の食事量に戻してしまうのは絶対NGです。
ホメオスタシス機能によって基礎代謝が落ちている状態で摂取カロリーを増やすと、あっという間に体重がリバウンドしてしまい、ダイエット前よりも太ってしまった、ということにもなりかねません。
逆に、それまで以上に無理な食事制限やハードな運動をしても効果はありません。そればかりか、体が余計に危機を感じ、カロリーをためこもうとしてしまいます。
停滞期を乗り切るために大切なのは、それまでと同じダイエットを、諦めずに続けること。
また、停滞期を見込んだゆるやかなダイエット目標を立てておくと、ストレスなく減量を成功させることができます。
■モチベーションを継続させるコツとは
ダイエットのモチベーションをキープするコツは、常に具体的な成功イメージを持ち続けることです。
例えば、理想とするスタイルの女優やモデルの写真を目につくところに貼っておくのもよい方法です。自分の理想のビジュアルを普段から目にすることによって、自然と、自分が目標のスタイルに近づくイメージができます。
痩せて着たい服がある、という場合は、その服を部屋の目立つ場所に架けておくのもよいでしょう。「昔は痩せていた」という人は、そのころの自分の写真を持ち歩いてみてもいいかもしれません。
結果が出ないときでも焦りは禁物。「週に1度は甘いものOK」など上手に息抜きをしながら、無理なくダイエットを成功させましょう。
(加藤朋実)