キラキラネームをつける親の心理と特徴!DQNネームは後悔するもと?
キラキラネーム」をつける親はバカ?非常識?子供の名前を読めない難解なものにすると、子供も後悔することになるかも。DQNネームをつける親の心理と言い分を考えてみましょう。
節約アドバイザーのヨースケ城山です。
「きらきらネームもついに終焉か?」と話題になっていますね。
今回は、「そもそも、きらきらネームとは何か?」「なぜ流行ったのか?そして結末は?」など、様々な視点から迫っていきたいと思います。
キラキラネームとは、例えばパッと見で読めないような当て字や、外国人によくある名前を無理やり日本の漢字に当てはめた、一般的に「奇抜な名前」とされる名前です。
きらきらネームの例
- 姫星「きてぃ」
- 緑輝「さふぁいあ」
- 宝冠「てぃあら」
- 新一「こなん」
もうアニメなどを見ていないと意味不明で、確かに普通に読むのは難しいです。
どうしてこんなことがおきるのかというと、日本の法律では、人名に使用できる漢字は取り決めがあるものの、それらの漢字についての読み方は特に規制がなく、どのように読ませても良いという事になっているからです。
そこのところを解釈して、「自分の子供は特別なので、特別な名前を付けてあげたい。特別な子供になってもらいたい」と願う親の気持ちが名前に表れたものです。
ですが、本人が成長した時のことまで思いを巡らせたかは、はっきり言って疑問です。
親の自己満足で終わっている例が、多いように感じられます。
リクルーティングスタジオより「年間キラキラネームアクセスランキングベスト30」の結果が発表されました。
いわゆるキラキラネームなどと呼ばれるこれらの名前は、それぞれ「しいざあ」「あかり」「らぶは」と読むそうです。
以上が、2015年度のベスト3になります。
こちらは、アクセス数の多かったキラキラネームをランキング形式で発表したものです。
ですから、実際に「皇帝」と名づけることは少ないようですが、ここまで行くと昭和生まれの筆者としては絶句してしまいます。
2015年赤ちゃん名づけ年間トレンドでは、案外読みやすい名前が上位にランキングされています。
1位 陽(よう など)
2位 陽翔(はると など)
3位 悠斗(ゆうと など)
1位 愛(あい など)
2位 心桜(こころ など)
3位 恵(めぐみ など)
この結果からは、多くの親が「きらきらネームには関心があるが、それをつける気持ちはない」ということが伺われます。
- 参考資料 「無料 赤ちゃん名づけ」
きらきらネーム流行の背景には、次のような親心や時代要因が関係しています。
込められているのは、子供が大人になったときにも、古臭くなく、いつまでも新鮮な名前であって欲しいという思いです。
特別な子供だから、特別な名前を!
自分の子供が特別であってほしいとの思いから、世界で1人だけの特別な読み方にこだわった結果です。
残念ですが、珍しい名前を付けることによって話題になり、話の中心になれるという、親の虚栄心のために付けられることもあるようです。
昔は、子供の名前は、祖父や祖母などと相談しながら決めていたものです。
ですが、今は昔と違い、両親だけで名前を決めることが多くなりました。
結果、きらきらネームでも、咎める人が周りに少なくなったことも影響していると思われます。
対抗心が芽生えて
周りにきらきらネームを付ける親が増えるにしたがって、自分も負けたくないという親の心理が働くことがあります。
それにより、もっと周りを驚かすような名前を考えなくてはいけない、と思い込む傾向も見られます。
有名人の子供の名前を見ていると、個性的なものも多いですよね。
どこかでそれに憧れて、影響されたと思われる名前も見られます。
命名研究家の牧野恭仁雄氏は、このように分析しています。
名づけ相談を受けていると、「キラキラネームだけは絶対に避けたい」という親がかなり増えていると感じる。
その理由として、キラキラネームが読みにくいなどで批判されたり、迷惑がられたりする例が多いことが明らかになり、親たちの考えも変わってきているのでは。
実際に、この回帰傾向も顕著であり、一平や太郎、陽子など、誰もが読める名前も増えているそうです。
とは言っても、医療現場、特に小児科においては、キラキラネームに出くわすことが日常茶飯事の時代。
興味深い研究結果をご紹介します。
医療現場において、深夜に「救命救急センター」に来る子供のうち、キラキラネームの子どもが占める割合が高い傾向がみられたというのです。
日本赤十字社和歌山医療センターで行われた調査では、深夜に受診した割合を比べると、「キラキラネーム児」が非「キラキラネーム児」より多く、統計学的に有意な差が認められたとのこと。
ここから導き出される考察は、次のように書かれています。
つまり、医師不足や患者増加で現場が疲弊している状況なのに、キラキラネームをつける親は、そのあたりの配慮ができていない人々が多いのではないか、という可能性が導きだされたのです。
- 参考資料
医学雑誌『小児科臨床』(日本小児医事出版社)
「キラキラネームとER受診時間の関係」
上記の様に、「きらきらネームを付ける親=常識のない親」という図式が定着してきたことにより、「キラキラネームだけは絶対に避けたい」という親がかなり増えていると考えられます。
今、現在きらきらネームを名づけた親の1割が後悔しているというデータもあります。
また、名前が読めないことでからかわれる、就職活動や試験で不利になっているという話もあります。
親の思いも大事ですが、子供の思いの方が大事なはず。
この機会に、子供の名づけについて、もう一度考えてみませんか?
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社会保険労務士合格者
ファイナンシャルプランナー
住宅ローンアドバイザー
年金アドバイザー
1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。
著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。
ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。
著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。
ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。
【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
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