「水+チアシード」が最強かも!原産地から学ぶチアシードの歴史と食べ方
最近、ダイエット食として話題の「チアシード」は、メキシコ南部からグアテマラにかけてが原産のスーパーフードです。
日本ではここ数年で知名度が高まり、注目を集めていますが、なんとグアテマラでは、マヤ文明の頃から食されていたものなのです。
今回はチアシードの歴史をご紹介します。
チアシードはゴマに良く似た種子です。
植物としては、紫色の花を咲かせ、その後、黒い種子を付けます。
この種子にタンパク質やミネラル、ビタビンが豊富に含まれていることから、栄養価の高い「スーパーフード」として人気を集めています。
グアテマラの世界遺産である「ティカル遺跡」や「キリグア遺跡」では、チアシードが隣国のアステカ王国との間で交易の商品として使われていたという記録が見つかっています。
その栽培は、紀元前3,500年頃から行われていたとも言われており、古代からマヤ人がチアシードの栄養価の高さに気付いていたことが伺えます。
現代はチアシード入りスムージーなど色々な商品がありますが、マヤ人は水と一緒に摂取していたようです。
確かに、チアシードは水と一緒に採ることでその栄養価を吸収できますが、マヤ人はそれに気付いていたのですね。
そして、今でも、グアテマラ人はペットボトルの水にチアシードを入れて飲んでいます。
あまりおしゃれな摂取方法ではないかもしれませんが、これが一番効率的なのかもしれません。
かつてマヤ文明が栄えた地であるメキシコ南部のチアパス州は、その州名がナワトル語で「チアの川」を意味します。
チアシードが栄養価の高い種子として、食用、また薬としても使われていたことから、地名にまでなったようです。
現在でも、グアテマラではチアシードが売られています。
昨今、特別に流行しているわけではなく、昔からの馴染み深い食べ物のようです。
市場では量り売り、スーパーではパックされたものが売られています。
チアシードとも言いますが、「Cemilla de Chan(セミージャ・デ・チャン)(チャンの種)」という名前が一般的です。
日本よりはるかに安いので、現地で購入すると格安で大量に買えます。
最近ブームのチアシードには長い歴史があったわけです。
古代マヤ人の発見に感謝しつつ、歴史を学びながらチアシードを摂取するのもいいですね。
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これまでヨーロッパ、中南米、カリブ海を中心に30か国以上を旅行。
留学、バックパッカー、鉄道旅、世界遺産めぐりなどを経験。
旅行の豆知識をお伝えします。
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