パリ~オーストリアを巡る宮殿観光旅行♪悲劇の王妃マリーアントワネットゆかりのお城ツアー
ヨーロッパには、一般公開している豪華絢爛な宮殿が数多くありますが、その中でも絶対に訪れてみたい選りすぐりの宮殿をご紹介したいと思います。
ちょっとお洒落な服装で、マリーアントワネット気分を体験してみてはいかがでしょうか。
マリーアントワネットが住んでいた宮殿と聞いて、まず思い浮かべるのが、フランス・パリにある「ベルサイユ宮殿(Cha'teau de Versailles)」でしょう。
この宮殿、もともとはフランス王ルイ13世が狩猟の館として建造しましたが、1682年に太陽王ルイ14世が離宮として改築。
バロック建築の豪華な建物と広大な美しい庭園で有名です。
フランス革命勃発まで、この宮殿には代々のフランス王が住み、自分の好みに豪華に飾りました。
庶民の貧しい暮らしの犠牲のもと、王や一部の貴族たちの豪勢な暮らしぶりが、手に取るように分かります。
映画「マリーアントワネット」を鑑賞してから訪れると、より一層感動が増すと思います。
パリの南西22キロに位置しているので、パリから日帰り観光が可能です。
日本語のイヤホンガイドも用意されています。
オーストリアのウィーンにある「シェーンブルン宮殿(Schloss Scho'nbrunn)」は、ハプスブルグ家の夏の離宮として建てられたものです。
アントワネットの母「マリア・テレジア女帝」の好んだ「マリアテレジアイエロー」と呼ばれる黄色い宮殿です。
マリーアントワネットは、ここからフランスに嫁入りし、ベルサイユ宮殿に住んでいました。
ですが、ただでさえ財政が苦しかったフランス王室のお金を湯水のように使い、華やかな宮殿内でひときわ輝く「貴婦人の中の貴婦人」と称され、数多の貴族たちのファッションシンボルとして憧れを集める一方、貧困に苦しむ民衆からは「赤字夫人」「オーストリア女」という不名誉なあだ名を付けられ、怒りを一身に受けていました。
フランス革命勃発により、マリーアントワネットは、パリのコンコルド広場でギロチンにかけられ、断頭台の露と消えたのでした。
宮殿内には、1,441もの部屋があり、そのうち45の部屋が公開されています。
横長の黄色い建物の内部は、ロココ調の金箔をふんだんに使った派手な装飾がほどこされ、ボヘミアンクリスタルのシャンデリアや、陶磁器製のタイルで作られたストーブも、美しい装飾の一部となっているので驚きです。
では、その見所の一部をご紹介したいと思います。
ヨーロッパ人の東洋への憧れを表した装飾で、木材にペイントをして陶磁器のようにみせた壁や天井が見事です。
また、マリアテレジアと宰相カウニッツ公との、秘密の会議にも使用されました。
当時6歳と幼いながらも天才だったモーツァルトが、シェーンブルン宮殿で演奏したときのこと。
転んだモーツァルトに手を貸したマリーアントワネットに、「大きくなったら僕のお嫁さんになってくれますか」と求婚したというエピソードは、あまりにも有名ですね。
これは、この「鏡の間」で演奏をしたときのお話です。
世界のロココ調の部屋の中でも、最も豪華絢爛といわれており、ローズウッドの寄木や、床から天井まで高価なインドやペルシャの細かい細工で飾られた壁は見事です。
1814~1815年のウイーン会議は、ここの大広間を使って毎夜踊り明かしました。
現在、オーストリア政府は、公式晩餐会を開いて海外からの国賓をもてなす場合、ここを利用しています。
シェーンブルン宮殿では、ほぼ毎晩、クラシックコンサートが開かれています。
音楽の都ウィーンで、モーツァルトやシュトラウスなどのクラシック音楽を優雅に楽しむのも、良い思い出になりますね。
宮殿入口でもチケット購入できますが、インターネットで予約することもできます。
マリーアントワネットが住んだ、豪華絢爛な二つの宮殿。
ぜひ次の旅は、宮殿をゆっくりと観賞し、広大な敷地の人工的な美しい庭園を散歩して、優雅なクラシックコンサートに出掛けてみてはいかがでしょうか。
|
|
|
|