こんにちは。パーソナルスタイリストの大竹光一です。
今回は、意外と知られていない「ラペル」の役割についてお伝えしたいと思います。
ラペルは、ジャケットの襟の部分のことを指します。
そして、ラペルは”幅”が大切ということが、一般的に知られています。
ラペルの幅は、ビジネスということを考えると「8.5cm」を基準に考えると良いでしょう。
基準の8.5cmから、華奢であれば8cm、恰幅が良ければ9cmなどと微調整すると、バランスの取れたVゾーンが出来上がります。
ラペルの幅については、既にご存知だった方も多いのではないでしょうか?
今回の本題は、ここからです。
意外と知られていないラペルの役割、それは「ロール」です。
一昔前だと「スーツケースにジャケット入れるときは、襟の内側にタオルや新聞紙を入れて、形崩れを防ぎましょう」といった記事が、ビジネス誌や旅行誌にはありました。
ところが、最近はあまり見かけませんね。
そこで、今回覚えていただきたいのが、ラペルはスーツの顔であり、ラペルはロールすべきパートであるということです。
しっかりロールしているラペルはパリッとし、洗練された印象を与え、見ていても美しいものです。
最近は、ジャケットスタイルのカジュアル化で、シャツジャケットや夏でも着れるジャケットを多く見かけます。
シャツジャケットであれば、ラペルが折り紙のように折られているのも仕方がありませんが、そうでないジャケットは、ラペルはロールして、立体感を保つべきです。
顔であるラペルが潰されてしまうのは、良くありません。
それには「毛芯」がベストです。
毛芯かどうかは、ジャケットの襟の裏に小さく波打っているような形でステッチがあるかどうかや、ジャケットのラペル部分を横切るようになぞったときに、ロールしている部分のふんわり感、弾力で分かるなどいくつか方法があります。
「毛芯」は高い技術を要する、いわば良いスーツの印でもあります。
良いスーツの要素は他にもありますが、先ほど挙げた点は、良いスーツかを一目で見分ける1つの方法なのです。
大量生産のスーツでは、熱などを加えて一気に貼り付ける「接着芯」が使われるため、襟の裏を見てもステッチがありませんし、ラペルのふんわり感や弾力がありません。
「毛芯」を使うことによって、ジャケットの襟が立体的にふっくらと仕上り、綺麗なロールが保たれます。
また、同時に生地の呼吸も助けてくれます。
コストパフォーマンス的に全てのスーツが毛芯でなければいけないわけではなく、ラペルの役割を知っている、そして見分けられることが大切ですね。
明日からあなたも、スーツの”顔”を意識して着こなしたり、選んでみてはいかがですか?
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