ヨガで涼しく過ごす夏

こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。

 

一年の中で一番日の長い季節を迎え、これから暑さも本番です。

暑い日を元気に涼しく過ごす、ヨガのやり方をご紹介いたします。

 

【1】シータリーの呼吸
ヨガや日常生活で、通常は鼻呼吸をしている

鼻呼吸は、外から入ってくる細菌やゴミが直接肺に入ってしまわないように、鼻腔・鼻毛がクッションになっています。

冬は特に、乾燥した冷たい空気に適度な湿り気と温度を与えてくれるメリットがあります。

 

口呼吸をすると、涼しく感じる

試しに鼻呼吸と口呼吸をして、吸い入れた空気の体感温度を比べてみて下さい。

鼻から喉を通る空気よりも、口から吸った空気の方が冷たく感じませんか?

 

口で呼吸をすると水分が蒸発して喉が渇きますが、蒸発するときの気化熱により、口中を涼しく感じさせてくれます。

 

この原理を利用した、暑い日におすすめの口呼吸法をお伝えします。

 

舌を丸めて行う方法

舌を縦にストロー状に丸めこみ、そのストローから息の出し入れをします。

慌てず、細く長くゆっくりと呼吸をしましょう。

 

『イ』の口で行う方法

「イ」の口を作るように、上の歯と下の歯をくっつけて、歯の間から息の出し入れをします。

舌を丸める方法よりも簡単に息が出入りするのですが、ゆっくりと細く長く呼吸をしましょう。

 

【2】ウサギのポーズで、熱ムラを流す

私達が「暑い」と感じる時、全身は同じくらい暑さを感じているでしょうか。
冷房のかかった部屋にいても暑いと感じやすい顔に比べて、ふくらはぎや足先などは冷えていることがあります。


体の表面は汗をかいていても体の深部は冷えているなど、体の場所によって熱さにムラがあることが多いものです。

 

体の熱エネルギーの分布が偏っている

ムラがあるということは、体熱が多すぎる部分と少なすぎる部分があり、血量の多い所から少ない所への流れが滞っているということが言えます。

 

心身の流れの滞りを取り、自律神経の働きを整えて、体温の調整をしやすくする

 

一時的に偏ったとしても、気血の巡りが良ければほどなく偏りは解消されます。

そんなツボ刺激のポーズをご紹介します。

◆百会のツボ刺激
  • 頭頂部と両手の平の3点を、正三角形の頂点の位置に置きます。
  • 頭頂部を床の上でコロコロと転がします。

 


気持ち悪い時、痛すぎて不快な時はお休みしましょう。

◆うさぎのポーズ
  • 頭頂部と両手のひらの3点を正三角形の頂点の位置に置き、準備します。
  • 両手を後ろで組んで、天井に腕を伸ばします。

 

 

【2】三日月のポーズで、背骨をしなやかに

発汗を促したり血管を緩ませたりして体温を調整する自律神経は、頭がい骨から骨盤までの背骨の中を通っています。

 

背骨をしなやかにすると、自律神経の働きが整い、体を内側から活性化できる


ポーズの最中に行う呼吸を、ゆっくりと深くコントロールしましょう。

自律神経の中でも、血管を緩ませ発汗を促す「副交感神経」を優位にするため、夏の体温調整に役立ちます。


深い呼吸とともに、背骨をしなやかに動かす三日月のポーズをご紹介します。

◆三日月のポーズ
  • 両足を揃えて立ち、両腕を伸ばして頭の上で手を組み、人差し指を天に伸ばします。
  • 息を吸って吐きながら、上体を右に倒すように背骨をカーブさせます。

 

 

  • そのままキープをして、深い呼吸を繰り返します。
  • 息を吸いながら上体を元に戻します。
  • 反対側も同様に行います。

 

おわりに

涼しい空気を取り込む呼吸法、体熱・エネルギーの流れを良くするツボ刺激のポーズ、自律神経の働きを整える背骨を動かすポーズと深呼吸で、健康で夏を乗り切りましょう。

このコラムに関するタグ

この記事を書いたコラムニスト

ダイエット / 健康管理
LATTE BEAUTYに関しての機能要望・ご意見はこちらからどうぞ