扁平足、外反母趾を解消!足の変形やゆがみを改善する「足指トレーニング」3選

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター
足指エクササイズで、足トラブルを予防・解消!

こんにちは、美姿勢インストラクターの美宅玲子です。


ヒールの靴、サンダルでも、足に合わない靴を履いたり、長時間立ったりしていると、足が疲れることはありませんか?
また、外反母趾、偏平足、タコができるなど、足が変形・ゆがみを抱えている方もいらっしゃるでしょう。


今回は、そんな足トラブルを予防・解消するエクササイズや立ち方をご紹介します。

足の指、開きますか?

裸足で脚を投げ出し、足の指を「パー」に開いてみましょう。

 

 

足指が開くことが、足のゆがみを予防

全く動かない、という方もいるでしょう。
実は、足指が開くこと、ある程度自由に動かせて地面をとらえられることが、足のゆがみを予防するのです。

 

足指が開くようになるためのトレーニング

指が開かなかった方も、心配いりません。

次のような足指を広げる練習を地道に続けることで、少しずつ開くようになっていきます。

 

  • 手を使って、足指を1本ずつ回す
  • 手を使って、足指の間を広げるストレッチをする
  • 手足の指を1本ずつからませて「握手」をする

 

足の指で床を「つかめ」ますか?

裸足で立ち、すべての足の指で砂浜の砂を「つかんで」立つように、床を「つかんで」立つことはできますか?

 

 

 

床がつかめれば、脚が疲れにくく、外反母趾の解消も期待できる

足指の第1関節を(指先に一番近い関節)は凹みませんか?


足指の第1・2・3関節を曲げて(凸)「つかむ」ことができると、足の力が脚へ伝わりやすく、体重を足裏全体に分散させやすいというメリットがあります。
これにより、グリップがきいて、土踏まずに代表される足裏アーチが復活します。

 

その結果、脚が疲れにくくなり、外反母趾などの足の変形を予防解消することができます。

 

床を「つかむ」ためのトレーニング

これも、お行儀はよくないですが、次のような練習をすることによって、足指の第1・2・3関節を曲げて(凸)床を「つかむ」ことができるようになります。

 

  • 立って足指・足裏で物をつかむ
  • 尺取虫のように足指・足裏で歩く

 

疲れにくい脚に!どこでもできる土踏まずを保つエクササイズ

それでは、普段あるシチュエーションに近づけて、エクササイズをしてみましょう。

 

 

靴の中で足指グーパーの練習を

普段靴を履いている時に、靴の中で足指をグーパー、握ったり開いたりを繰り返します。


1. 最初は座った姿勢で、
2. 次は立った姿勢で、
3. そして最後には地面にある砂をつかんで離すように、歩きながら足裏が地面に着いたら床を軽く「つかみ」、離れあたら足指を「開く」ことを繰り返します。

 

外反母趾になる人の歩き方

外反母趾になる人の場合、足裏が床に着く時、足指が閉じられたまま足の親指の付け根に偏って体重が乗るので、土踏まずがつぶれたり、足指の付け根の横幅が広がったりしやすくなります。


足裏のアーチは、歩くたびにかかる足への衝撃を和らげる構造ですから、土踏まずを保つことで足は疲れにくくなります。

足・脚の負担を減らす立ち方

クッションやバネを押す時、一番弾力があって何度押しても長持ちするのは、真ん中から垂直に押す力をかけた場合です。

 

 

くるぶしの下に体重をかけるのがベスト!

同じように、足裏のアーチは、くるぶしの下に体重をかけた時が一番楽な立ち方になります。

なぜなら、弾力があり、疲れにくく、骨に優しく、余分な筋肉を使わないからです。

 

ヒールの場合は、かかとに体重を乗せるつもりで

皆さんは、足裏のどのあたりに体重を一番かけて立っていますか?
くるぶしよりは前、足裏の真ん中よりも前、という方もいるのではないでしょうか。


特にヒールの靴を履いていると、どうしても体重が前寄りにかかってしまうものです。
それが足の変形と疲れに直結します。


立っている時は、ヒールの場合、かかとに体重を乗せるつもりでちょうどいいでしょう。

おわりに

足のゆがみや疲れやすさは、重心の位置や足指の使い方に関係しており、それを意識してトレーニングすることで進行をくい止め、予防することができるというのは、意外だったかもしれませんね。

 

足を細くし、冷え性も改善!

さらに足指をしっかりと使うと、「足首やふくらはぎの引き締め」「冷え症の改善」にも効果的です。

重心をくるぶしの下に置けば、ももがリラックスするので「ももの張りや筋肉太りの解消」にも一役買ってくれます。


美脚・美足を目指しましょう。

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com