こんにちは、フードデザイニストの笹生暁美です。
パリの街を颯爽と歩いているパリジャンヌ。
フランス人女性は、スリムな人が多い印象があります。
WHOの肥満率のデータを見ても、肥満が社会的問題になっているアメリカ人女性の34.3%に比較して、フランスは17.6%と確かに低くなっています。
けれどもフランスの食事は、濃厚なチーズにワイン、バターたっぷりのクロワッサンに甘いスイーツ。
また、パテなどのお肉類もしっかり食べています。
日本のようにヘルシーな食材が多い食生活ではないのに、なぜスリムなのでしょう?
フランス人女性は、内側の要求に従って食事を終わりにします。
お腹が満たされたら、食べる事を止めます。
「腹八分で食事を終わらせている」、それがスリムの大きな理由です。
「それだけ?」と拍子抜けするほど、とてもシンプルな理由ですね。
しかし、思い出してみてください。
腹八分で食事を終わらせるのが、いかに難しいかということを。
お腹がいっぱいでも、お皿に残ったおかずは、もったいないと食べてしまいませんか?
レストランでの食事。
最後のデザートが出てくる頃は、お腹も満たされています。
けれども、「デザートは別腹ね」と言って食べてしまいます。
フードサイコロジストのブライアン博士は、「本当にフランスの女性は、満たされたら食事をやめるのか?」を調査する為に、パリの女性とシカゴの女性282人を対象に「あなたはいつ食事を終わりにしますか?」というアンケートを取りました。
その結果、やはりパリの女性は、空腹を感じなくなった時点で食事を終わらせる人が多かったのです。
一方、シカゴは違いました。
彼女達は、「お皿が空になったら」、「飲みものがなくなったら」、「見ているテレビが終わる時」と答えています。
ただ、どちらの国も体重が多い人ほど、食事を終わりにする判断を、外的要因によって決めていました。
お腹がいっぱいでも、見ている番組が終わるまで食べ続けるのですから、食べ過ぎでしまいますね。
それでも「目の前にあるケーキを我慢するなんて」と思いますよね。
けれど、そこにポイントがあります。
胃袋はカロリー計算できません。
だからお腹いっぱいでも食べてしまう。
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