スーパーフードとして、米国で大ブレーク中の「チアシード」は、最近、日本でも注目を集めつつあるようです。
悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やすことで心臓病を予防するオメガ3脂肪酸。
フラックスシード(亜麻仁)と同様に、それらを多く含む種子として知られているのがチアシードです。
ここでは、チアシードを日常の食生活に取り入れることで、どのような健康上のメリットが期待できるかについて紹介します。
チアシードには、様々なミネラルが多く含まれています。
- カルシウム
- リン
- マグネシウム
- マンガン
- 鉄
これらは、高血圧を防ぐだけでなく、新陳代謝やDNAの合成に重要な役割を果たすのです。
チアシードには、老化や癌の原因となるフリーラジカルから体を守る抗酸化物質が、多く含まれています。
食物繊維は、体内の炎症を抑えて便秘を予防する働きがあります。
大さじ2杯のチアシードには、10gもの繊維が含まれており、成人が1日に摂取すべき繊維量の1/3~1/2に相当します。
チアシードは、多くの水分を吸収して膨張するので、水分、タンパク質、食物繊維と組み合わせることで満腹感が得られ、食べ過ぎを防止します。
チアシードは、血中のインスリン量を下げてインスリン抵抗性を改善するので、糖尿病の予防や改善に貢献します。
同じくオメガ3脂肪酸が多い種子として知られるフラックスシードと比較して、チアシードは抗酸化物質、カルシウム、リン、セレン、植物繊維の含有量がさらに高くなっています。
フラックスシードは、すり砕いてミール状にしないと栄養素が吸収されません。
また、ミール状のフラックスミールは、冷蔵庫で保管しても3~4週間くらいの間に消費しないと酸化してしまいます。
一方のチアシードは、すり砕く必要がなく、常温で2年近く保管できるのです。
焼き菓子を作る際、チアシードを卵の代わりに使用できます。
卵1個に対し、大さじ1のチアシードと大さじ4の水を混ぜ、15分ほど放置するだけでOK。
これは、卵アレルギーの方にはとても便利です。
チアシードは、シリアル、オートミール、ヨーグルトなどに振りかけたり、スムージーや焼き菓子に加えることができます。
また、ご紹介する、チアシード入りプディングなどのロースイーツを作るのもお勧めです。
3人分の材料になります。
- アーモンドミルクまたは豆乳:375ml
- 苺:6~8個
- チアシード:大さじ6
- メープルシロップやオリゴ糖シロップなどの液体甘味料:大さじ2~3
- バニラエクストラクト:小さじ1/2
- トッピング用フルーツ (オプション)
- ミキサーにミルクと苺を入れて混ぜます。
- 1の苺ミルクをボウルに移し、残りの材料を全て加え、冷蔵庫で30分以上冷やします。
- 2.のプディングを個々の容器に移し、お好みでフルーツをトッピングします。
苺の代わりに、カカオパウダーまたはキャロブパウダー (大さじ2) を使って全ての材料を混ぜると、チョコレートプディングにもなります。
手軽に食べられるチアシード、ぜひ試してみて下さいね。
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