こんにちは。パーソナルトレーナーの和泉です。
糖質=太ると思っていませんか?
昨今の糖質制限ダイエットのブームもあり糖質が悪者のようになっていますが、糖質は私たちの大切なエネルギー源でもあります。
大切なエネルギー源である糖質をただ制限するだけでは、健康を害する恐れもあります。
糖質は「量」よりも「質」、摂り方が大切です。
一言に糖質と言ってもいくつかの種類があり、単糖類、二糖類、多糖類などがあります。
分子の大きさによってそれぞれ分けられ、消化吸収の早さが違います。
ご飯などの炭水化物は多糖類に分類され、消化によって分解されるとブドウ糖になります。
砂糖はブドウ糖と果糖が結びついた二糖類。
ご飯は、砂糖などの分子の小さい糖質よりも消化吸収が遅くなります。
体内の取り込むには、分子を小さくしないと吸収できません。
消化吸収が良いと血糖値が急激に上昇します。(血糖値の上がりにくい糖質もあります。)
血糖値が上昇するとインスリンというホルモンが分泌され、脂肪を蓄えやすい環境を作ります。
これが肥満の原因に繋がるのです。
また、生活習慣病や身体の不調の原因にもなります。
糖質は、大切な栄養素の一つですので、まったく摂らないのも良くありません。
そこで考えるのがスローカロリーです。
ゆっくり消化吸収をされる糖質の摂り方を「スローカロリー」と言います。
消化吸収がゆっくりですと血糖値の上昇も緩やかになります。
急激に血糖値を上昇させてしまうと脂肪を蓄えやすくなるのでスローカロリーが大切です。
ですが、運動の直前やフラフラするような場合は、消化吸収の良い糖分が良いです。
食事の最初に食物繊維の多い野菜や豆、海藻、キノコなどを食べるようにします。
食物繊維を初めに食べる事で血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
その後、肉や魚などおかずを食べて、最後にご飯を食べるようにすると良いでしょう。
早食いをすると、脳が「満腹になった」という信号が伝わる前に食べ過ぎてしまいます。
ゆっくりと食べてよく噛む事で満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防いでくれます。
また、よく噛むと血糖値御上昇を抑えるホルモンの分泌も良くなると言われています。
食物繊維の多い穀物は、消化吸収がゆっくりでよいでしょう。
玄米、大麦、雑穀、全粒粉のパンなどがお勧めです。
糖質は身体にとって大切な栄養素の一つです。
摂り過ぎはもちろんいけませんが、摂らなさ過ぎもいけません。
ただ糖質を制限するのではなく摂り方を考えれば、食べたい物を食べつつダイエットも可能です。
糖質とは上手く付き合っていくのが大切です。
|
|
関連コラム
|
|