「さとう式リンパケア」に学ぶ、リンパケアの基本的な考え方。筋肉は押したり揉んだりしてはダメ!
優れた美容効果もあるといわれる健康法「さとう式リンパケア」の特徴・効果・理論などを紹介。重要なポイントは「優しいタッチ」。押したり揉んだりせずに筋肉をゆるめるやり方が、一般的なマッサージより効果的な理由とは?
こんにちは、さとう式リンパケアインストラクターのnikoこと、吉井眞理です。
「さとう式リンパケア」という言葉を初めて聞いた方も沢山いらっしゃると思います。
第一回目の今回は、「さとう式リンパケア」の素晴らしさがわかるように、その特徴や理論などをわかりやすくご紹介します。
さとう式リンパケアとは、歯科医である佐藤青児先生によって開発された健康・美容法です。
この佐藤先生が、顎関節症の症状を和らげる治療の一環としてやり始めたものが、今は日本のみならず、海外にも広がりを見せています。
さとう式リンパケアでは、筋肉を押したり、揉んだり、引っ張ったりすることはありません。
優しく触れて、筋肉の緊張と収縮をゆるめることで、リンパ間質液※を流れやすい状態にします。
それにより、細胞に必要な酸素や栄養素を行き渡らせ、また老廃物もスムーズに排出させることができるのです。
※リンパ間質液とは…細胞組織の間を流れる血管から浸み出した やや薄い透明の体液のことを指します。
さとう式リンパケアは、耳(顎関節)から口腔内と身体全体をゆるめるてリンパの流れを良くすることで、循環機能を高めます。
その結果、次のようなさまざまな症状が改善する場合があります。
- 肩凝り
- 頭痛
- 腰痛
- 反り腰
- 巻き肩 など
さらに、以下のような美容効果も報告されています。
- 小顔効果
- 口角リフトアップ
- シワ
- たるみ
- ウエストダウン
- ヒップアップ
このように、さとう式リンパケアは、優れた美容効果もある健康法なのです。
筋肉の性質として、強く押したり揉んだりすると、脳が瞬時に緊張し、結果硬くなります。
なぜならば、強い刺激は外部からの攻撃だと認知され、身を守るためにグッと硬くなるからです。
ですが、世の中では筋肉をゆるめるというと、筋肉を揉んだり引っ張ったりしています。
例えば、硬く絞られたおしぼり(凝り固まった筋肉)を、たっぷりお水(リンパ間質液)が入った洗面器に浸けても、お水はほとんど吸い込みません。
ところが、おしぼりの端を持って(筋肉の始点)優しく揺すると、クルクルと回りながら解け、たっぷりの水分が入りますよね?
これと同様に、硬く絞られたおしぼりを引っ張っても(ストレッチ)、叩いても(強揉み)、洗面器に入ったお水は吸わないのです。
さとう式は、今までの概念を覆す健康法なのです。
身体は「口腔、胸腔、腹腔」と、3つの空洞で構成されています。
この3つの空洞がそれぞれ筒状に保たれていれば、内臓は活発に動いていますが、私達は普段生活をしていると、前に屈むことが多く、この3つの腔が潰れてしまっているのです。
腔が潰れてしまうと、呼吸が浅くなり、巻き肩・猫背など、たくさんの悪い影響が出てきます。
筋肉には「屈筋」と「伸筋」の2種類で分別され、関節を曲げるときに使う筋肉を「屈筋」、伸ばすときに使われる筋肉を「伸筋」と言います。
筋肉は、身体を引っ張って立っているのではなく、身体の前側にある屈筋で支えているのです。
筋肉が縮まった状態が肩の凝りや張りです。
そうなると、筋肉内の体液(リンパ間質液)の流れが悪くなるだけでなく、老廃物が排出されず滞ってしまいます。
押したり揉んだり引っ張ったりせず、優しく触れて呼吸をして揺らすことで、筋肉がゆるみ、リンパ間質液の流れを良くする筋肉を作るのです。
理論だけ聞くと、なんだか難しそうですよね?
大丈夫です、実際は非常に簡単です。
試しに、左手で右手の甲を優しく、しばらく撫でてみてください。
力を入れる目安は、食パンが凹まない程度の優しさです。
どうしても強くなってしまう方は、ブラシを使うと良いでしょう。
しばらく撫でた後、両方の手の甲を見比べると、撫でた方の甲は色がクリアになって、皮膚も柔らかくなっていませんか?
「なって無いよー!」と言う方は、まだまだ触り方が強いのです。
もう一度、優しくチャレンジしてみてくださいね。
撫でることにより、幸せ物質のセロトニンも出て、心も身体もホッコリとします。
まずは、「優しく撫でると、筋肉はゆるんで柔らかくなる」ということを体感してみてください。
次回から、セルフケアを少しずつお伝えしていきます。
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初めまして!さとう式リンパケアインストラクターのnikoと申します。
活動は主に、自宅サロンやお客様のご自宅で施術をさせて頂いたり
カルチャースクールでセルフケアの指導をさせて頂いています。
リンパの流れを良くする身体作りをする事で、いつまでも健康的で若々く過ごせる様に
自分で出来るセルフケアをお伝えいたします。
80歳まで現役で遊べる身体を目指しています
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