家族葬、自由葬、直葬…最近のお葬式は種類豊富!葬儀スタイル7つ

家族葬や自由葬、密葬は最近人気のお葬式スタイルですね。お葬式は費用や会場などで負担が大きいため、一般葬以外の選択肢も増えてきています。

執筆者: 中山寒稀 職業:お葬式、終活ガイド
家族葬、自由葬、直葬…最近のお葬式は種類豊富!

終活ブームで、何かと話題になる「お葬式」。
自分のお葬式はどうしよう、と悩んでいる方も多いと思います。


最近のお葬式のキーワードは「自分らしさ」。
しかし、自分らしいお葬式ってどんなものでしょうか。

 

 

お葬式の種類1 普通のお葬式「一般葬」

最もオーソドックスなお葬式です。

 

故人に縁があった方に訃報をお知らせし、弔問客を限定することなくお別れをして頂きます。

お葬式は、宗教儀礼に則り、執り行われるのが通常です。

 

お葬式の種類2 身内が主役「家族葬」

最近の主流になりつつあるのが、家族葬。

 

家族葬に定義はないのですが、主に身内や親しい人のみが参列する、ごく小規模で少人数のお葬式の事を指します。

「ごくごく親しい方だけに送られたい」というシンプル派に好まれるお葬式です。

お葬式の種類3 個性的な「自由葬」

こぢんまりとした家族葬とは対照的に、個性を重視したお葬式が自由葬。

宗教や固定概念に縛られない、自由な発想でお葬式を考える方が増えてきています。

 

音楽葬

故人が好きだった音楽にこだわったお葬式です。

 

読経の代わりに故人が好きだったBGMを流したり、ピアノの生演奏など、音楽をセレモニー演出の中心にしたお葬式になります。

 

1日葬(ワンディセレモニー)

お通夜は家族のみで過ごし、葬儀・告別式は一般葬として行うスタイル。

 

弔問客を招くセレモニーは1日限定になることから、1日葬と呼ばれています。
故人や家族に社会的な付き合いが多く、一般的なお葬式をする必要があるけれど、家族の時間も欲しいという方に向いています。

DIY葬

時間や手間を掛けられる方の中には、祭壇や遺影を手造りにする方もいらっしゃいます。
葬儀業者の手は借りない、もしくは最低限にし、できる限り自分たちの手で行うお葬式です。

 

ちなみに、DIY葬は行き当たりばったりでできるものではありません。
事前に段取りを決めておくなど、心構えをしっかりとしておくことが必要です。

お別れの会

近親者で密葬を済ませ、後日、改めて弔問客を招いてお別れをして頂きます。
多くの弔問客が見込まれる、有名人や著名人が亡くなった際に選ばれるスタイルです。

お葬式の種類4 お葬式はしないという選択「直葬」

究極のシンプル葬とも言える、直葬を選択する方が珍しくなくなりました。

 

様々な理由から選ばれる直葬

費用を掛けられないという経済的な理由や、人付き合いが少ない方、お葬式という儀式に執着がないなどの理由の他、残された者に負担を掛けたくない、とご本人が希望する場合が少なくありません。

 

後悔の残らない選択を

「お葬式はしない」と言っても、ご遺体の処置は必要ですから、主に火葬のみをすることになります。

ただし、直葬は、やり方によって故人とのお別れの時間がほとんど取れないことも。

そのため、見送った方々に後悔が残ってしまうこともあります。

 

葬儀業者との打ち合わせの際は、手順をしっかりと確認し、納得の上で選択することが大切です。

 

想像以上に多かった、個性的なお葬式の種類でした

お葬式は、故人のためだけに行われるものではありません。

見送られる者、見送る者の双方が、納得できる形で行われるのが理想的なお葬式と言えます。

「自分らしさ」の中には、お互いを思いやる気持ちがこもっていることが必要です。

 

なお、寺院内にお墓がある場合、無宗教でお葬式を行うと納骨できないことがあります。
どうぞ、ご注意ください。

 
 コラムニスト情報
中山寒稀
性別:女性  |   現在地:埼玉県  |   職業:お葬式、終活ガイド

ライター、ドクターズクラーク、ファイナンシャルプランナー(CFP)の中山寒稀(なかやまふゆき)です。
主に健康、終活について書いております。

製薬会社退職後、保険代理店を経験し、ライターに転身。

著書:『人が死ぬということ
   …必ず起こる!弔いの「想定外」悲喜劇』(主婦の友インフォス情報社)
ブログ:ひだまりすずめ 中山寒稀のブログ
    http://fuyuci7.exblog.jp/