妊娠中の肌荒れトラブル、原因は?症状別スキンケアポイント (2/2)
スキンケアカウンセラー 松原 好克
皮脂によるテカリやニキビには、オイルフリー/オイルカットの保湿美容液が有効です。
保湿成分を補って肌の水分量を増やすことにより、皮脂とのバランスを整うため、テカリが軽減します。
また、ニキビの原因の1つとして毛穴の詰まりが挙げられますが、保湿を促すことで、毛穴周りの皮膚を柔軟に保ち、詰まりを防ぎます。
昼間の皮脂対策としては、油取り紙がぴったりです。
時間が経過した古い皮脂(過酸化脂質)は、毛穴の開きやシワなどの肌老化を促進するため、適度に除去することが望ましいのです。
皮脂を取り過ぎると乾燥するというイメージがありますが、潤いを維持する大黒柱は、角質層の細胞間脂質(主にセラミド)ですし、皮脂は分単位で分泌されていますので、それほど気にする必要はありません。
油取り紙の肌への負担は、ほぼ無いとみて良いでしょう。
顔以外の肌トラブルとしては、じんま疹・湿疹・痒疹(強烈な痒みを伴うイボ)・恥部(乳輪・陰部)の痒みや黒化(色素沈着)・妊娠線(お腹の皮膚が引っ張られることによる亀裂や割れ目)があります。
これらは、日常レベルのケアで対処するにはリスクが大きいため、皮膚科を受診するのが正当です。
冒頭でも申し上げましたが、妊娠中の肌トラブルは、出産後に改善されるケースが多いため、ストレスを溜めないためにも、意識しすぎないことが大切です。
また、受胎後は、体調そのものが乱れやすいので、ご自身の状態と照らし合わせながら、できる範囲で取り組めば良いでしょう。
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