アッサムティーの美味しい入れ方とアレンジレシピ3選 (1/2)
紅茶らしいアッサムティ。
ミルクティにするには、ぴったりの紅茶。
英国紅茶の歴史を語る上で、主役の紅茶でもあります。
そのアッサムティについて順番にお話していきます。
アッサムは、インド北東部の州の名前です。
北のヒマラヤ山脈とミャンマー国境のナガ山脈を流れるブラマプトラ川の流域両岸の、通称アッサム渓谷が紅茶の産地となっています。
気候としては、非常に湿度が高く、雨が沢山降ります。
1823年、スコットランド人のロバート・ブルース(兄)は、アッサムの奥地シブサガールでアッサム種の存在を知りました。
それは、ミャンマーの山岳民族ジュンポー族が食用としていた植物でした。
葉は大きく、樹木も喬木(人の背丈以上ある高い木)が外見の特徴です。
兄ロバートが亡くなった為、弟チャールズ・アレキサンダー・ブルース(C・A・ブルース)が、もらい受けたこの植物を栽培し、茶の一種として英国本局に申請しました。
しかし、外見があまりに既存の中国種の茶樹と違うため、なかなか認めてもらえませんでした。
それでもC・A・ブルースは、スコットランド人魂で、粘り強く諦めません。
ようやく1835年に、英国王立学会が中国種とは違う変種・アッサム種として承認いたします。
そしてC・A・ブルースがインド紅茶生産の責任者に任命され、中国から茶師を招へいし、栽培から製造まで試行錯誤して、ようやく1838年に出来た紅茶の内、翌年1839年1月のロンドンオークションで、8箱が最高値をつけました。
但し、それからも順調にいったわけではなく、紆余曲折が有りましたが、アッサムティの特徴が、英国人の味覚に合っていましたので、もうアッサムティなくしては過ごせなくなります。
C・A・ブルースは、スコットランドに戻ることなく、永遠にアッサムの地で眠っています。
熱帯茶とも言われ、高温多湿の土地に良く育成します。
逆に寒さには弱い。
喬木タイプで人の背丈より高くなります。
大きな葉をしており、葉肉は分厚く軟らかでカテキン(タンニン)の含有量が多いです。
酸化酵素の活性が強く、紅茶向きなのです。
伝統的製法での生産は10%ほどで、CTC茶と言われる、丸薬のような細かい丸い茶が残り90%を占めます。
両方とも茶葉は黒味を帯びた褐色の外見。
伝統的製法でのリーフティのセカンドフラッシュ(6月~7月)には、チップ(ゴールデンチップスと言われる)が多く含まれています。
水色(スイショク=紅茶液)は、褐色を帯びた濃いめの紅色、赤みの濃いのが特徴。
芳醇で甘くコクのある強い香味。
よく、モルティ(Malty:麦芽のようなやわらかでコクのある)と表現されます。
また、しっかりとコクのあることをボディ(Body)があると言います。
ワインでもこの表現を使用しますね。
ティーバッグもリーフティも、『ゴールデン・ルール』に従って抽出いたします。
アッサムのモルティな香味をそのまま味わうには、まずはストレートティで。
その為には、ティーバッグ(アッサムティの商品名は少数ですが)では目安1分30秒蒸らします。
大型のリーフティの場合は、目安はストレートティの場合、2分~3分。
細かくて丸いCTCティの場合は、目安は1分~2分です。
そして何といってもアッサムティは、ミルクティ。
ミルクティの場合、プラス1分~2分蒸らす時間を足します。
ですから、ティーバッグの場合は、3分目安。
大型リーフティでは3分~4分、CTCティでは2分~3分が目安となります。
ミルクティにする場合は、目安の時間を過ぎて濃くなっても構いません。
ミルク(牛乳)をたっぷり入れれば、コク味が出てとても美味になります。
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長年大手紅茶会社勤務。紅茶専門店勤務(大阪・名古屋)経験有。
2012年から独立し、大手紅茶会社時代の仲間が立ち上げた紅茶ブランドRegent Garden Tea と Royal Walton Tea で紅茶教室・ティーサービス実施。またそのブランド紅茶を委託販売。
活動地区は東海(愛知県、岐阜県、三重県)と北陸(石川県、福井県、富山県)
ブログ名【紅茶雑館】http://morikawa201205.blog.fc2.com/
*ブログは毎日UPしています。
ホームページ【紅茶館M's tearoom】http://morikawa201208.jimdo.com/
*紅茶活動全体が判ります。
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