タイ古式マッサージの効果と手順!コリや老廃物を流し、ストレスを癒す
昨今では、日本でも、タイ古式マッサージを受けられるお店がたくさん増えましたよね。
タイ人セラピストが在籍し、日本にいながらも、本場のタイマッサージを受けられるお店もあります。
「興味はあるけど、タイ古式マッサージは痛くて、アクロバットみたいなことをするのではないの?」と心配されている方は、ぜひ読んでみて下さい。
タイ古式マッサージがコリやストレスに効く理由をお教えします。
まず最初に、タイ古式マッサージの時間の長さを選びます。
60分か120分が多いと思いますが、お店によっては90分、100分などもあります。
出来れば120分のタイマッサージを受けてみて下さい。
全身を丁寧に、順番に揉み解すには、60分よりも120分の方が、断然体には良いようです。
また、ゆっくりリラックスするのにも、時間が長い方がお勧めです。
まずは、マッサージ用の服に着替えます。
パジャマのようなダボっとした服に、ダボダボのフィッシャーマンズパンツが定番です。
ブラジャーやアクセサリーは外した方が良いです。
途中で熟睡してしまうことがありますので、着けたまま寝られるコンタクト以外は、外した方が良いかもしれません。
問診では、過去の病歴や施術歴、血圧、妊娠の可能性などについて記載します。
もし体調で気になることがあれば、先に自己申告をしておきましょう。
最初は、脚のマッサージから始まります。
足をたらいの中で、ぬるま湯で洗ってくれるお店が多いですが、これがじんわりと気持ち良いのです。
また、洗う場所がないところでは、蒸しタオルで足を拭いてくれます。
うつ伏せから始まることが多いですが、お店によっては仰向けに指示されます。
血の流れが急激に良くなって、心臓に負担が掛かることを避けるため、心臓から遠いところからスタートします。
つまり、足の甲や裏からマッサージが始まります。
片足ずつ、丁寧にセンに沿って揉んでいきますが(センとは、体に流れるエネルギーラインのことです)、脚にかける時間がとても長いのです。
片足30分ずつで、下半身で60分、上半身で60分というような時間配分になります。
脚には、体の中で重要なセンが集まっているためだそうです。
痛いところだけ揉めば良いという考えではなく、原因から良くしようという、タイマッサージの基本姿勢が感じられます。
太ももマッサージは、セラピストさんが全身の体重をかけて手のひらで押してくれますが、とても気持ちが良いですよ。
脚マッサージの後は、背中、首、肩のマッサージになります。
日本人は肩こりが多いので、この3つの箇所のマッサージは、とても人気があります。
いきなりここだけを揉むより、順に揉んで行く方が体にも負担がかからないのです。
タイマッサージは、単なるハンドテクニックだけではなく、体を総合的に考えているから効くのですね。
背中は背骨の脇の部分を押したり、滑らしたりします。
背中や肩は、セラピストさんの肘を使って揉むことも多いです。
ギッチラギッチラと、まるで船をこいでいるような心地の良いリズムで揉んで行きます。
このリズム感が、眠りへと誘います。
肩は、うつ伏せ状態、仰向け状態、最後に仕上げに座って揉むときにも揉んでくれます。
たっぷりの肩揉みは、贅沢で嬉しいですね。
お店によっては、背中・肩よりもこちらが先になることもあります。
腕のマッサージになると、睡魔との格闘が始まります。
特にハンドマッサージ。
セラピストさんの温かく柔らかい手で揉まれると、安心感が高まります。
ハンドマッサージは、お母さんにあやされる赤ちゃんの気分になります。
首から上の部分は、セラピストさんの膝においた枕の上で、仰向け状態で行います。
この頃には、すっかりセラピストさんに全てを委ねてしまっていることでしょう。
タイでは頭は神聖な場所と考えられているので、頭を触る前に手を洗いに行くセラピストさんもいます。
仰向けの状態で、首の下に手を入れ、骨の両側を摘むように上下に揉みます。
普段意識をしませんが、首も結構凝っていることを実感すると思います。
襟足を両手で抱え込むようにして、頭のてっぺんの方に引き上げるのも気持ちが良いです。
肩や首の辺りで停滞していた血が、一気に脳へ流れていくような感じがします。
顔は、こめかみや、眉間、目の下などを軽く押す感じでマッサージをします。
頭のマッサージは、指をちょっと立てた状態で、髪の中に大胆に手を入れてくれます。
頭のてっぺんを押されるのも、とても気持ちが良いですよ。
どんなに頑張っても、このヘッドマッサージで睡魔に負けてしまう確率は高いです。
頭マッサージで、すっかり寝落ちしていると「座って下さい」と起こされます。
最後はあぐらをかいた状態で、背中や肩を仕上げ揉みします。
この時に、まだ肩の凝りがあると、セラピストさんが頑張って揉み解してくれます。
仕上げ揉みは、5〜10分ぐらいです。
その後、ストレッチで締めるのが、タイマッサージの特徴です。
ただし、体が硬いのでやりたくないという場合は、セラピストさんに伝えて下さい。
ストレッチは座った形で、背中にクッションを入れて、その後ろからセラピストさんが体重をかけて前屈させます。
その後、両手を頭の後ろに組んで、左右に捻ります(怖がらずに力を抜きましょう!)。
背中をえび反りにしてくれるところもあります。
マッサージが終わったら、喉の渇きを感じることがあります。
温かいお茶を飲むと良いので、ほとんどのお店で、マッサージの後にお茶を用意してくれます。
タイ古式マッサージは、リンパマッサージのように老廃物を押し出しますので、マッサージの後は水分をたくさん摂りましょう。
そして、30分以内に排出すると身体の余分なものが流れてとても良いことです。
タイ古式マッサージが凝りに効く理由は、体の中のつながりを意識して、ゆっくりじわじわ治していくからなのですね。
血の巡りが良くなり、老廃物も押し出してくれるので、体全体がとても元気になります。
体が正常な状態になると、免疫力や抵抗力も付くので、健康になるという訳です。
タイマッサージは、体をあるべき姿に戻すためのマッサージなのです。
また、独特のリズムで揉まれて行くため、心からリラックスが出来て、熟睡してしまう人も多いです。
体も心も元気に、自然な姿に還るタイ古式マッサージ、ぜひ体験してみて下さいね。
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こんにちは。タイ・プーケット島に20年住んでいます。夫婦で旅行会社を経営する傍ら、趣味でやっていたテコンドーに没頭しすぎて、現在はインストラクターもしています。タイ旅行(特にリゾート地)のノウハウや、そこでの生活などを綴っています。
2005年から続いている、ブログも見てやってください。
http://phuketwebm.exblog.jp/
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