預けたスーツケースが飛行機から出てこない!ロストバゲージに遭遇したときの対処法
飛行機から荷物が出てこない!不運にもロストバゲージに遭ったときの対処法や保障について紹介。ロストバゲージの確率は高い?低い? 海外旅行で、スーツケースを紛失しても慌てないために…。
飛行機での旅行、わくわくしますね。
そんな楽しい旅行の中、もし空港で預けたはずの荷物が目的地に到着しても出てこなかったらどうするか、考えたことはありますか?
今回は、ロストバゲージにあってしまったときの対処法と、ロストバゲージのリスクを減らすためにできることをご紹介します。
預けたはずの荷物が紛失したり、なくなったりすることを「ロストバゲージ」と言います。
ロストバゲージが起こる原因としては、次のようなことが考えられます。
ロストバゲージの発生する主な要因
- 他の便への誤搬入
- 経由地での降ろし忘れ、預け忘れ
- 荷物仕分け機の故障
- 盗難
全世界の空港で紛失する荷物の数は、年間約2,400万件と言われており、その多くは経由地での紛失が多いようです。
日本の関西国際空港のここ21年のロストバゲージの件数は、なんと…0件!
ロストバゲージの多い海外の空港と比較すると、素晴らしい数字ですね。
目的地の空港に到着後、預けた荷物が出てこない場合は、荷物引取所にあるカウンターに申し出てください。
その際に必要なのが、「出発空港のカウンターで荷物を預けた際に渡された手荷物合符(荷物の預かり証や半券など)」と「航空券」です。
2つとも用意して申し出てください。
出てこなかった手荷物は、スタッフが探してくれますが、どうしても出てこない場合は、手荷物事故報告書を作成することになります。
荷物の色や形・内容物などを書くと同時に、見つかった際にすぐに送ってもらえるように、滞在先や自宅の住所を記入しておきます。
報告書を提出すると、控えをもらえるので、しっかり保管してください。
問い合わせナンバーや連絡先などが記載されています。
最近では、航空会社のWebサイトから自分の預けた荷物がどこにあるか検索できるサービスが提供されているケースもあります。
海外旅行保険に加入している場合は、プラン内容によりロストバゲージの損失をカバーしてくれる場合があります。
また、クレジットカードにも海外旅行傷害保険が付帯されているものがあります。
ロストバゲージが心配な方は、どちらかで補償してもらえるようにしておくと安心です。
万一、ロストバゲージに遭遇してしまった場合は、海外旅行保険の事故受付窓口などに連絡し、補償内容や必要な書類を確かめておくといいでしょう。
航空会社のロストバゲージに対する補償(航空会社が公表している国内・国際運送約款)についても確認しておくことが大事です。
補償の内容については航空会社によって異なりますが、損害額全額を常に賠償してもらえるわけではありません。
国内航空会社の約款を見てみると、寄託手荷物の運送に関して生じた損害の賠償額を、原則として旅客一人あたり最高15万円とする規定が設けられています。
航空会社によっては、お詫びの商品をくれたり、生活必需品のセットを支給してくれたりというフォローもあります。
遠慮なく利用する航空会社の係員に確認すると良いと思います。
驚かれると思いますが、搭乗時に預けた手荷物は、搭乗する人と同じ便で一緒に運んでもらうことが確実に約束されている訳ではありません。
航空便を利用する場合の条件は各航空会社の約款に定められていますが、その中で、寄託手荷物を搭乗機以外の便で輸送する可能性のあることが明示されています。
つまり、荷物は、別の便や他の輸送手段で目的地へ…という可能性もあるのです。
荷物やスーツケースに、以前旅行した際のタグをそのままつけている人って結構多いですよね。
実はこれ、機械で読み取る際に誤って読み取る可能性があります。
また、乗り換えの際は、乗り換え空港で係員が正しいタグを識別できず、目的地に着かなかった不具合も多く発生してるようです。
新しい旅に出るときは、以前搭乗した際のタグは外して出かけましょう。
預けた荷物が届かなかった場合、もちろんどんな荷物がなくなったのか、説明しなくてはなりませんよね。
ですが、手元にない荷物の特徴を説明するのは、意外に難しいもの。
特に外国だと、外国語が得意でない人には、厳しいものがあります。
念のために、事前に預ける荷物やスーツケースを写真に撮っておくことをお勧めします。
アメリカの航空会社の話になりますが、預けた手荷物の輸送にミスがあった件数がランキング形式で発表されています。(2013年10月から約3年間)
参考までに見てみましょう。
最も手荷物の取り扱いに信頼が高いのは、ヴァージン・アトランティック航空。
輸送ミスのトラブルが発生したのは、全手荷物数のわずか0.09%(1万個に9個)となっています。
アメリカでメジャーエアラインと呼ばれる「デルタ」「ユナイテッド」「アメリカン」であっても、決してロストバゲージの発生が少ないとは言えないことがわかります。
2位 ジェットブルー航空 0.18%
3位 デルタ航空 0.21%
4位 スピリット航空 0.23%
5位 ハワイアン航空 0.24
6位 フロンティア航空 0.25%
7位 アラスカ航空 0.26%
8位 ユナイテッド航空 0.32%
9位 サウスウエスト航空 0.35%
10位 アメリカン航空 0.36%
11位 スカイウエスト航空 0.41%
12位 エクスプレスジェット航空 0.5%
13位 エンヴォイ・エア 0.79%
SITA(国際航空情報通信機構)が発表した「バゲージ・レポート2017」によると、2016年の航空各社による荷物取扱ミスの発生率は,2015年より12.25%減少し、旅客1,000人当たりで荷物5.73個でした。
2007年と比較すると、取扱ミスの発生率は70%減と、記録を取り始めてから過去最低の発生率だったとのことですが、果たしてこの数字は多いのか?少ないのか?、判断に迷いますね。
空港でのロストバゲージは、実際自分ではどうにもならない事態です。
ですが、その対処方法を知っているのと知らないのでは、随分違うと思います。
皆さんの旅行の参考になれば幸いです.
|
|
|
|