栄養管理士・糖質制限プロデューサーから聞いた、冬太りで増えた体重を元に戻す食事のポイントを解説。炭水化物を減らして食物繊維を多めに食べましょう。
冬は飲み会や年末年始で食事量が増えるにもかかわらず、寒さから動くのが億劫になっている方、多くありませんか?
株式会社オレンジページの「オレンジページ net」によると、約75%もの人がお正月太りを経験しており、平均増加体重は約2.2kg!
5人に1人は、なんと5kgも体重が増加してしまったという、恐るべき調査が発表されています。
さすがに3kgも増えれば見た目にもハッキリ分かってしまいますよね。
一刻も早く元の体重に戻さなければ!
そこで、今回は栄養管理士・糖質制限プロデューサーで、糖質制限をテーマとしたダイエット本も多数出版している大柳珠美先生に、冬太りを短期間で解消できる食事のポイントを伺いました。
冬は年末年始を中心に、ケーキやお餅、年越しそば、そしてお酒と、糖質の多い料理を摂りやすい時期。
食事の栄養素が糖質に偏りやすい季節です。
糖質を摂ると、血糖値を上げて脂肪として蓄えられます。
エネルギーは「脂肪として蓄えられた血糖」と「脂肪酸」があり、脂肪を燃やすとダイエットに効果的というのは、皆さんご存知のことかと思います。
ですが、運動をして消費されるのは脂肪よりまず「血糖」から。
摂取した血糖が多ければ多いほど、体脂肪を燃焼するまでに時間がかかり、ダイエット効果が進みません。
さらに、冬は寒いからとゴロゴロしていたり、身体を動かす機会が減りがち。
このため、エネルギーとして使いきれなかった血糖も脂肪となっていきます。
糖質を沢山摂っているにもかかわらず、消費エネルギーは減ってしまっている…これは太ってしまうのも仕方がありませんね。
このようにして太ってしまった体を元に戻す食事方法は、ズバリ「たんぱく質や食物繊維を多めに摂ること」です。
たんぱく質や食物繊維を中心とした食生活を1~2週間続けることで、脂肪を燃焼させやすくしましょう。
甘いものやビール、白米、麺類などを控え、代わりにおかず類でお腹を満たすようにしてください。
☑ 野菜サラダ
☑ 青菜のおひたし(小松菜、ほうれん草、チンゲンサイ、モロヘイヤ、ケールなど)
☑ きのこ料理、きのこスープ
☑ わかめなど海藻サラダ、スープ
定番ですが、それゆえに取り入れやすいですね。
最近は日清シスコから食物繊維量が通常の2倍もある「スーパー大麦」を使用したグラノーラなども展開されており、忙しい人はこういったものを朝食に取り入れることでカロリーオフが目指せます。
美肌や脂肪燃焼、満腹中枢刺激などダイエットに嬉しい作用を及ぼす女性ホルモン「エストロゲン」は、年齢と共に減少していき、代わりに太るホルモンと呼ばれる「プロゲステロン」が増加します。
エストロゲンが減り、脂肪を貯えやすくなった身体に積極的に取り入れたいのが、植物性エストロゲンの一つ「大豆イソフラボン」です。
大豆イソフラボンはエストロゲンと似た働きをしてくれるため、脂肪燃焼効果と満腹中枢刺激効果の持続が期待できるのです。
☑ 納豆
☑ 豆乳
☑ 大豆もやし
☑ 豆腐
上記の食材などはお値段的にも続けやすく、料理メニューとしても取り入れやすいかと思います。
いくら早く痩せたいからといって、食べなかったり、糖質を極端にカットする食事方法はむしろ逆効果となります。
糖質や脂肪を代謝するにはビタミンが必要不可欠です。
それらが不足していると代謝が上手に作用せず、脂肪を溜め込みやすくなってしまいます。
また、ミネラルが不足していても、むくみやイライラなどメンタル面にも影響を及ぼしてしまいます。
極端なダイエット食生活は遠回りになりかねません。
一時的に糖質をオフして体重を元に戻した後は、バランスの良い食生活を意識していきましょうね。
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