空気が乾燥する季節は「静電気」が起きやすい。ニットやセーターを脱ぐときにパチッ。髪の毛がマフラーに、スカートがストッキングに絡みつく。静電気は、衣類素材の組み合わせや摩擦によって発生します。静電気を予防・防止する対策方法、お出かけ先で除去する方法をご紹介。
乾燥する秋冬シーズンの小さな悩みといえば「静電気」ですよね。
ニットを脱ぐときの「パチッ」、コートにスカートがまとわりつくなど、不快に感じることが多いのでは?
なぜ静電気が発生するのか、どうしたら防げるのか、ポイントは「素材」にありました。
空気中が乾燥している秋冬シーズンは、特に静電気が発生しやすいです。
逆に湿気を感じる梅雨や夏シーズンは、静電気が起こりにくいです。
これは人の肌でも同じことが言えます。
肌の水分量が多く潤っている人は、乾燥ぎみの人よりも静電気を起こしにくい体質と考えられています。
服の素材と素材が摩擦することで静電気が発生します。
ただし、静電気が起こる原因は「素材の組み合わせ(素材同士の相性)」にあります。
素材には大きく分けて3種類あります。
・+プラスに帯電しやすい素材
・帯電しにくい素材
・-マイナスに帯電しやすい素材
・髪の毛
・ウール
・ナイロン
・絹、シルク
・レーヨン
・木綿、コットン(帯電しにくい)
・麻、リネン(帯電しにくい)
・皮膚(帯電しにくい)
・アセテート
・ポリエステル
・アクリル
↓下に向かうほど【-マイナスに帯電しやすい素材】
「+プラスに帯電しやすい素材」と「-マイナスに帯電しやすい素材」が摩擦することで静電気が発生します。
つまり、ナイロンとアクリルのように、真反対であればあるほど、より強力な静電気となるのです。
秋冬シーズンは、重ね着することが多いため、気づかぬうちに相性の悪い組み合わせをしてしまっているようです。
②ウールのコート×ポリエステルのワンピース
③アクリル入りのニット×ウールのマフラー
④ポリエステルのスカート×ナイロンのストッキング
②ウールのコート×レーヨンのワンピース
③ウールのニット×ウールのマフラー
④レーヨンのスカート×ナイロンのストッキング
静電気が起こりやすいNGコーディネートの特徴は、素材と素材の相性が悪いことです。
相性が良い近い関係の素材、または同じ素材の服を組み合わせることで、静電気を防ぐことができます。
とはいえ、忙しい朝に素材のことまで意識したコーディネートなんて考えてられませんよね?
そんな方におすすめの、静電気を防止する方法をご紹介します。
「衣類がやわらかくなる」「いい香り」などのイメージが強い柔軟剤。
実は、衣類の表面を滑りやすくし、摩擦を防いでくれる働きもあります。
さらに柔軟剤には、電気を逃しやすくする成分が含まれているものが多いので、静電気を溜めにくくしてくれます。
「なんか静電気が起きそう」そう感じたときは、出かける前に静電気防止スプレーを掛けるのもおすすめです。
代用品として、手持ちの柔軟剤を水で溶かしてスプレーボトルに詰めるのもOK。
香水を入れる用のアトマイザーに入れれば、バッグの中でかさ張らないので、お出かけ中でも持ち歩けます。
静電気の主な原因は、「乾燥」と「素材の組み合わせ」です。
素材のことまで考えてコーディネートするのがベストですが、柔軟剤で防ぐこともできます。
静電気で困ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
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