秋冬コーデに差し色として取り入れたいおすすめカラーは、深みのある日本の伝統色!色の成り立ちを時代背景ともに解説。ファッションやメイクに取り入れてみてはいかが?
美エイジング®プロデューサー桜井まどかです。
寒シーズンのオシャレは、黒や茶色などダークで落ち着いた色をベースに、挿し色として「葡萄色(ボルドー)」・「芥子色(マスタード)」・「深緑(ディープグリーン)」など、深みのある色を用いると魅力的に見えます。
これらの色は、古来より、植物や果物や野菜など、自然の恵みを表す伝統的な色である点も影響しています。
色彩心理学の視点によって「伝統色」を効果的に取り入れ、オシャレをクラス・アップしてみませんか?
凛とした空気の中で美しく目立つ色は、狩猟や農耕で暮らしていた時代から私たちの目を惹きつけ、豊かな実りと美味しさ・滋養の色として、その存在を告げました。
平安時代には貴族文化の象徴、十二単(じゅうにひとえ)において、当時の絹が薄く、下地の色も感じられる「かさねの色目」が愛でられました。
色を目にする人の心理や感性を大切に、重ねたり透けることで色が醸し出す色彩のハーモニーを楽しんだのです。
織物の糸は、植物の花や葉、実などの煮汁で染め上げられました。
また、貝殻や鉱石などを粉末状にして顔料にし、色を定着させるなど工夫がされました。
自然から得られる色は季節や量が限られ、発色も現代とは違うものでした。
例えば「赤」などは、くすみがあったりオレンジ色に近いものも。
希少性の高い色では、皇太子だけが纏う「黄丹(おうに)」があります。
現代では色を自由に楽しむことが許され、色彩は溢れるほど生活に満ちています。
一方、昔のひとは、時間と共に色は変化・退色するという、自然の色のはかなさをよく知っていたと言えます。
和の伝統色とは、日本人が大切に守ってきた自然と時代背景、文化が生んだ美しい産物です。
現代でもその名残を、着物の配色や伝統色の名前に見つけることができます。
色の成り立ちを時代背景と共に知ることで、ファッションやメイクにおいても審美眼が深まります。
これから年末年始のパーティやお祝いなどのシーンで、伝統色の織りなす世界を和装や和文化の世界を楽しんでみてはいかがですか?
日本の伝統色は、大和撫子としての美意識を刺激してくれるでしょう。
色の引き出しが増えれば感性も豊かに、オシャレにも役立ちます。
日本人として・女性として、魅力もアップする筈です。
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