虫歯を放置するとどうなる?症状6段階を解説。「痛い」は既に危険サイン!
歯医者は怖いし嫌い。それでも虫歯の治療は絶対早めに行うべき。虫歯を放置するとどうなるのか、症状の進行具合を解説します。
こんにちは、歯科衛生士の太田由美です。
今回は、歯医者が嫌いなあなたに、虫歯を放置するとどうなるのか、順を追ってお伝えしたいと思います。
初期虫歯は、ごく表面だけが白く濁って見えます。
まだ虫歯の赤ちゃんの状態です。
プラーク(歯垢)の下に白濁が隠れていることもあります。
甘いものを控え、きちんとブラッシングをすれば、元の健康な歯に戻ります。
歯の表面の白濁はだんだんと茶色くなっていきます。
放っておくと、虫歯菌が出す酸によって、茶色い部分が溶け始めます。
まだ痛みはほとんどなく、自分では気が付きません。
歯の一番硬い組織であるエナメル質内にとどまっている状態です。
茶色い部分はさらに柔らかくなり、虫歯は内部へと進んでいきます。
冷たいものや熱いものがしみるようになります。
神経に近づいてきた証拠です。
エナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進んだ状態です。
ただ、象牙質は厚みがあるので、自覚症状がない場合もあります。
「痛くなったら歯医者へ行こう!」なんて思っていると、虫歯はかなり内部へと進んでしまっているのです。
虫歯が神経に届くと、強い痛みがでてきます。
細菌感染し、炎症を起こした神経を抜く治療が必要となります。
よく「根の治療」と言われているものです。
さらに放っておくと、歯の神経が死んでしまい痛まなくなります。
しかし、歯に栄養が送られなくなり、徐々に歯は崩壊してゆきます。
その状態でさらに放置すると、根の先に膿がたまることがあります。
根の先にたまった細菌は、血管を通り全身をかけ巡ります。
そして、ある場所に炎症を起こしたり、血栓の元となり様々な病気を引き起こしたりします。
なんと、虫歯が心筋梗塞・脳梗塞の原因にもなりうるのです。
最近では、虫歯や歯周病があると、手術が受けられないこともあります。
虫歯は口の中だけの問題ではなく、放っておくと健康を脅かす危険性を孕んでいます。
放置すれば、崩壊のステージへと一歩ずつ近づくことになりますので、早めに手を打って、次のステージへと進ませないことが大切です。
虫歯は、小さければ小さいほど、治療はあっという間に終わります。
歯医者が嫌いな人ほど、定期的に検診を受けて、虫歯がないかをチェックしてもらいましょうね。
|
|
|
|