香りを読む エルメスの香水を手掛けるジャン=クロード・エレナの調香師日記
Fashion Latte編集部
最近こんな本を読みました。
『調香師日記 ジャン=クロード・エレナ』
■調香師ジャン=クロード・エレナとは
フランスグラース出身の調香師。(1947年生まれ)2004年よりエルメス専属の調香師に。
彼が2003年より手掛ける庭園シリーズ(ナイルの庭、地中海の庭、屋根の上の庭)は有名で2008年にはエルメスの香水の売り上げは3倍にもなったと言われています。
初版は11年なので、少し前になるんですかね。
香りを仕事にするとはどう言うことなのか。
そんなことを考えながら読んでいました。
この本はタイトル通りで作者の日記を1冊にまとめたものです。
日記の中でよく書かれていた、香りとは形の無いものと言う一節がとても印象的でした。
香りを紡いで形成していく。
日常の中でのふとしたことが実は香水を作る上でとても大切だと言うことが読み終えて感じた感想でした。
作者はアジア文化を好んでいたと言うこともあり、漢字や浮世絵が作品のインスピレーション源として登場します。
"見る・聞く・感じる"ごく当たり前にしていることもちょっと意識するだけでそれが仕事のヒントになったり、考え方1つで見え方が変わったりするのは読んでいてとても良い刺激になりました。
自分の全く知らない世界だからこそ少しでも知りたくなる訳ですが、この一冊でほんの少し、仕組みを理解できた気がします。
皆さんも機会があれば是非読んでみて下さいね。
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